ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps 23.R01 の新機能

商圏分析・エリアマーケティングに特化したクラウド型 GIS ソリューション ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps (以下「BA Web and Mobile Apps」) の最新バージョン 23.R01 を 2023 年 2 月 22 日 (米国時間)(日本時間 2023 年 2 月 23 日) にリリースしました。

本記事では、BA Web and Mobile Apps 23.R01 の新機能をご紹介します。

新機能

データ ブラウザーの新しい検索オプション

データ ブラウザーでの変数の検索機能に新しいオプションが追加されました。

変数を検索する際に、これまでは「人口」や「消費」などのカテゴリや、「人口総数」や「持ち家世帯数」などの変数の日本語名しか利用できませんでした。本バージョンから「Variable ID」(フィールド名) を利用した検索もできるようになりました。ピンポイントで利用したい変数を検索する際に有効です。

例えば「人口総数」を選びたい場合は、検索ボックスに「D0001」と入力して検索します。

各変数の「Variable ID」(フィールド名) は、Business Analyst オンライン データの「利用可能な統計データのフィールド リスト」にてご確認いただけます。

インフォグラフィックス ギャラリーに新しいテンプレートが追加

アメリカを対象に解析する際に、インフォグラフィックス ギャラリーにて新しく以下のテンプレートを利用できるようになりました。

  • Civilian Labor Force Profile:主要な雇用および労働力指標に関するレポート
  • Non-Profit Community Profile:非営利団体に関するレポート

その他のデータの更新

以下のデータが更新されました。

  • 米国、プエルトリコの ACS データ
  • 米国の犯罪指数データ
  • 米国のビジネス データ (Data Axle および SafeGraph)
  • グローバル目標物 (Foursquare)
  • 21 の国と地域の MBR (Michael Bauer Research) データ

ArcGIS Experience Builder の Business Analyst ウィジェットの機能強化

ノーコードでモダンな Web アプリを構築できるアプリケーション「ArcGIS Experience Builder」で利用できる「Business Analyst」ウィジェットが、今回のバージョンアップから正式版になりました。

従来のプリセット モードにワークフロー モードが追加され、ユーザーは ArcGIS Experience Builder 上でマップをクリックした場所や住所検索した場所から商圏を作成し、任意のインフォグラフィックスを作成できるようになりました。

Business Analyst ウィジェットの操作イメージ

なお、アプリの作成者は、ウィジェット実行時に選択できる商圏の種類やインフォグラフィックスのテンプレートなどを任意に変更できます。たとえば、「アプリ利用者のクレジット消費を抑えるために到達圏は作成させないようにしたい」、「業務内で利用しないインフォグラフィックスは非表示にしたい」というようなご要望を満たすことができます。

「選択できる商圏はリング商圏のみ、かつ選択できるインフォグラフィックスは日本語のテンプレートのみ」という設定を適用する際の操作

Business Analyst ウィジェットについては、後日公開予定のブログ記事にて改めて詳細にご紹介します。

過去に Business Analyst ウィジェットのベータ版 (BA インフォグラフィックス ウィジェット) を使用して ArcGIS Experience Builder アプリを作成したことがある場合、アプリを修正する必要があります。作成したアプリを引き続き利用するための具体的な手順は、Esri Community のブログ記事 (英語表記) をご参照ください。

ぜひ最新バージョンの BA Web and Mobile Apps をエリアマーケティング業務にお役立てください。

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