ArcGIS にはドローン画像からオルソモザイクや 3D データを作成できるドローン マッピング製品として ArcGIS Drone2Map と Site Scan for ArcGIS があります。本ブログでは、2023 年 4 月から 7 月までに行われた Site Scan for ArcGIS のアップデートから機能をピックアップしてご紹介します。
目次
Site Scan for ArcGIS Manager
Fleet Management での Batch Import 機能追加
今回追加された Batch Import 機能では、CSV ファイルを利用してフライト情報を一括で追加できる機能が追加されました。
ワークフローに沿ってフライト情報を追加できます。別のアプリケーションで飛行記録を管理している場合にも、この機能を利用することで簡単に Site Scan での管理に移行することができます。
Fleet Management とは?
Fleet Management では組織におけるドローンの飛行記録を管理することができます。フライトを行った場所や時間の情報だけでなく、パイロットやドローン機体、バッテリーの情報などをまとめて Site Scan 上で管理することが可能で飛行日誌への活用が可能です。Site Scan Flight アプリを利用し飛行を行うと、自動的に Fleet Management へと情報が蓄積されますが、手動で情報を追加することも可能です。
追加されたフライト情報はダッシュボードでも確認が可能です。
ユーザー管理機能の改善
管理者が組織のユーザーを再招待する機能が追加され、一度招待済みの新規ユーザーを再度組織に招待する際の利便性が向上しました。新規ユーザーが招待メールを見逃した場合に管理者はワンボタンで再招待が可能です。 また、無効なメール アドレスを登録しているユーザーが存在する場合に管理者への通知が行われる機能が追加されました。
そのほか、Site Scan Manager では不具合修正や利便性の向上に関するアップデートに加えて DXF ファイルの Insert と Solid エンティティのサポートが開始されています。
Site Scan for ArcGIS Flight
Terrain Follow 機能の改善
バージョン 4.6 (2023 年 6 月リリース) より Terrain Follow 機能を利用する際にドローンの離陸地点より低い高度での飛行を行うことが可能となりました。丘の上など見晴らしのよい場所から離陸することが可能なため、高度変化が多くみられる地形においても機体を注視しながらの飛行に役立てることができます。
DJI M300 RTK バッテリー ホットスワップ機能の追加
DJI Matrice300 RTK でマルチ バッテリーを利用したミッションを行う場合にホットスワップが可能になりました。より迅速にミッションを完了させることが可能です。
そのほかにも Site Scan Flight アプリのパフォーマンス向上など、製品をより快適にご利用いただけるような改善が行われています。
各アプリケーションのアップデート内容については新着情報をご参照ください。
関連リンク
- GIS基礎解説:ドローン
- GIS基礎解説:写真測量
- Site Scan for ArcGIS トライアル版