ArcGIS Maps SDK for .NET、ArcGIS Maps SDK for Kotlin、ArcGIS Maps SDK for Swift の各 SDK の最新バージョン 200.2 を 2023 年 8 月 16 日(日本時間 2023 年 8 月 17 日)にリリースしました。この記事では、バージョン 200.2 で追加された主要な機能や変更点について紹介します。
ArcGIS Runtime ライセンスパックをご購入の方は、2023 年 8 月 17 日以降保守有効なライセンスがアップデート対象となります。
目次
各 SDK (Android/iOS/.NET) 共通のアップデート内容
3D ベースマップ
建物や樹木、ラベル等の 3D グローバル データセットを配信する 3D ベースマップ サービス(ベータ版)の初期サポートが追加されました。200.2 では、OpenStreetMap 3D Buildings レイヤー(ベータ版)の表示に対応しました。OpenStreetMap 3D Buildings レイヤーは、世界中の詳細な建物モデルを提供し、3D アプリにより良いコンテキストを提供します。
3D データのフィルタリング
3D オブジェクト シーン レイヤー及びポイント シーン レイヤーが、フィーチャおよび範囲によるフィルタリングをサポートしました。新しいフィルタリング機能により、個々のフィーチャやポリゴンの範囲を指定して、特定のフィーチャや範囲を非表示にすることができます。
ポイント フィーチャのクラスタリング
フィーチャのクラスタリングがサポートされました。フィーチャ レイヤー内のポイント フィーチャをマップ内でクラスタ化できます。マップの縮尺や範囲が変更されるとクラスタが更新されるため、多数のポイントが重なっていて視覚化しにくいデータのパターンを確認できます。
Geometry Editor
Geometry Editor は、200.1 で Swift/Kotlin SDK に導入され、200.2 では .NET SDK にも導入されました。200.2 では、Geometry Editor に Rotate と Scale 機能が追加され、ジオメトリのインタラクティブな回転とスケーリングが可能になりました。また、新しい Shape Tool が追加され、楕円、三角形、長方形、矢印などの定義済みの形状をポリラインまたはポリゴンとして簡単に作成できるようになりました。
従来の Sketch Editor は Geometry Editor に置き換えられる予定です。Geometry Editor は、Sketch Editor と同等の機能を提供すると同時に、マルチパート ジオメトリ、形状編集、プログラムでの使用に対するより高い柔軟性と改良されたサポートを提供します。200.2 では Sketch Editor が非推奨となり、新しい Geometry Editor の使用が推奨されます。
各 SDK (.NET/Kotlin/Swift) のアップデート内容
実行環境など、各製品固有のアップデート内容をご案内します。
ArcGIS Maps SDK for .NET
- .NET 6 と .NET 7 が非推奨となりました。.NET 6 と .NET 7 をサポートする最後のリリースはバージョン 200.2 です。次のリリースでは、.NET 8 以上が必要になります。
ArcGIS Maps SDK for Kotlin
- バージョン 200.1 で .NET/Kotlin SDK に追加されたストリーミング データ サービスのサポートが、200.2 で Kotlin SDK にも追加されました。
本記事ではバージョン 200.2 の主要な項目についてご紹介しましたが、各 SDK の詳細な情報は下記のリリース ノート(英語)をご覧ください。