移動中にワンタップで素早くデータを収集できる現地調査アプリ ArcGIS QuickCapture (以後、「QuickCapture」) が 2023 年 11 月 30 日 (日本時間 2023 年 12 月 1 日) にバージョン 1.18 へアップデートされました。
本記事では、新しく追加された主な新機能をご紹介します。
Arcade 式のサポート開始
QuickCapture デザイナーで Arcade 式を使用できるようになりました。これにより属性を自動的に計算できます。自動計算により、人的な入力ミスや手間をなくすことができます。
Arcade 式を利用することで、データ入力開始時刻と終了時刻を計算して取得にかかった時間を集計したり、取得したポイントに一番近い建物の名前を取得したりできます。
以下の動画では、データを収集した地点の大字町名を自動的に取得できるように Arcade 式で設定しています。
データ復旧ワークフローの改善
データのアップロードに失敗した場合に作成されるデータ復旧ファイル内のデータベースを使用して、QuickCapture のモバイル アプリから修正したデータの送信ができるようになりました。
以前は、アップロードに失敗したデータをモバイル アプリから再送信するにはプロジェクトを更新する必要がありました。本アップデートにより、データベースを基にデータの修正が可能となり、プロジェクトを更新することなく、修正したデータをモバイル アプリから再送信できるようになりました。
おわりに
その他にもモバイル アプリのデータ自動送信間隔に 1、5、10、30 分が追加されたり、Web マップ レイヤーのオン / オフを設定したりできるようになりました。
機能が拡張された ArcGIS QuickCapture をぜひご活用ください。
2024 年も更なるアップデートが予定されていますので ArcGIS Online ならびに ArcGIS Apps にご期待ください!