ESRIジャパンで実施しているトレーニングでは、受講されたコースの演習データを配布しており、復習にご活用いただけます。さらに、レッスン ギャラリーで公開されているレッスンを実施することでより学習効果が高まります。今回のブログでは、ArcGIS Pro: 基本操作コースの受講後にお勧めのレッスンを紹介します。
目次
レッスン ギャラリーとは
レッスン ギャラリーは 米国Esri社 が提供している無償の自主学習コンテンツ サイトです。様々な ArcGIS 製品のレッスンが公開されており、製品の種類やトピックで絞り込んで、レッスンを実施できます。各レッスンには要件が記載されています。要件を満たす製品やライセンスを用意してから実施してください。
レッスン ギャラリーによって、使用された ArcGIS のバージョンは異なります。また、こちらは英語版 ArcGIS を使用して制作されていますので、使用する ArcGIS や PC の言語によって、機能や結果が異なる場合があります。
本ブログ記事で紹介したレッスンは、記事公開日時点での内容です。予告なく変更や公開終了となる場合がありますのでご了承ください。
ArcGIS Pro: 基本操作 受講後にお勧めのレッスン ギャラリー
レッスンの難易度ごとに「復習」(ArcGIS Pro: 基本操作で学習した内容の復習)、「応用」(学習した内容の応用的レッスン)、「発展」(コースでは扱っていないが関連した内容、コースを修了した方に挑戦していただきたい内容) と分類しましたのでレッスンを選ぶ参考にしてください。
復習
フィーチャのサブセットの選択と抽出
第 2 章で学習した空間検索や属性検索を使用して、世界地図のデータから南アフリカのデータを抽出するレッスンです。膨大なデータから必要なデータを取り出す検索機能はデータ整備の基本スキルです。
空間レイヤーへの表形式データの結合
世界地図のポリゴン データと、河川氾濫の影響を受ける平均人数を含む .csv テーブルを結合して可視化するレッスンです。非空間データの表データでも、第 7 章で学習したテーブル結合をすることで、地図上に可視化することができます。
複数のレイヤーを 1 つにマージ
第 10 章で学習したマージ ツールの復習ができるレッスンです。マージ ツールの細かな設定をこのレッスンで学習できます。
応用
テキスト データから数値データへの変換
第 7 章ではフィールド演算で新しく作成したフィールドに文字列を入力しましたが、このレッスンではフィールド演算を使用して、文字列のデータから数値のデータに変換します。この時に Python や Arcade の構文を使用した高度なフィールド演算を行います。
主題による 3D 都市景観の構築
このレッスンでは、フィーチャの立ち上げや、主題ごとにシンボルを変更、シンボルの方向を使用した設定など、3D データの様々なシンボル設定方法を学習することができます。
ArcGIS Pro での主題図用シンボルの設計
第 4 章で学習したベクター データのシンボル設定だけでなく、主題図を見やすくするために、ベースマップの設定や、色覚シミュレーターを使用した様々な色覚特性に適したシンボル設定を行う方法を学習できます。
発展
レイヤー間でのフィーチャのコピー
第 8 章、第 9 章 でデータの新規作成や編集を学習しました。このレッスンでは編集機能を利用することで、あるレイヤーのフィーチャを別のレイヤーのフィーチャにコピーできる大変便利な方法を学習できます。
フィールドが多すぎるレイヤーの管理
レイヤーの属性は多すぎると必要な属性項目が探しにくくなり、大変不便です。このレッスンでは必要なフィールドを絞って表示する設定方法を学習できます。
空間結合を使用した属性の借用
属性の結合方法は、テーブル結合だけではありません。空間リレーションシップを使って結合することができます。このレッスンでは、[空間結合の追加] ツール、[空間結合] ツールの使い方を学習できます。
ArcGIS Pro: 基本操作受講後にお勧めのトレーニング コース
ここまでのレッスンを学習した方は、ぜひ次のトレーニングを受講してみましょう。開催スケジュールを確認し、お申し込みください。
ArcGIS Pro: データ作成・管理
このコースでは、ArcGIS Pro でのデータ編集に特化したスキルを習得することができます。3D データを含む図形の編集・修正、トポロジを使用した高精度な編集方法、アノテーションを使った注記の設定、ドメインやサブタイプを利用した効率的な属性の入力、CAD やラスター データのジオリファレンスの手法を学習できます。
ArcGIS Pro: 空間解析
このコースでは、ArcGIS Pro での解析に特化したスキルを習得することができます。近接解析やオーバーレイ解析、適地選定といった基本的な解析から、ModelBuilder を使った高度な解析、内挿や水文解析、3D 解析といった専門的な解析まで、一通りの解析手法を学習できます。