ArcGIS for Excel、ArcGIS for SharePoint (2025 年 3 月アップデート) の新機能

アイキャッチ画像 (ArcGIS for Excel)

Microsoft 365 で利用できる ArcGIS のアドイン ArcGIS for Microsoft 365 のうち、ArcGIS for Excel および ArcGIS for SharePoint が 2025 年 3 月にアップデートしました。本ブログでは、アドイン共通およびアドイン別の主な新機能を紹介いたします。

共通の新機能

解析ツール: 空間集約

指定したエリア内のフィーチャとその値を集約する「空間集約」解析ツールが追加されました。例えば、物件のポイント データと市区町村界のポリゴン データを用いて、各市区町村別の物件数を自動で集計できます。また、データに数値型の属性が格納されている場合は、結果レイヤーで平均や合計、最大の値などを出力することも可能です。

レイヤー効果

スタイルのオプションで、レイヤー効果を設定できるようになりました。「ブルーム」と「影付き」の効果を設定して、地図表現の見栄えを調節することができます。

ArcGIS for Excel の新機能

JSON ファイルをレイヤーとして追加

Excel シート内の位置情報を持つデータだけではなく、JSON ファイル内の位置情報を読み取って、レイヤーとしてマップに追加できるようになりました。[レイヤーの追加] ウィンドウで [データ] プルダウン リストから [JSON ファイル] を選択し、レイヤーとして追加したい JSON ファイル (.json または .geojson) を指定します。

マップに追加した JSON ファイルを構成しているデータは Excel のシートに追加されます。また、Excel シート内のデータを扱う場合と同様に、マップ内でスタイルを変更したり、解析の入力データとして使用したりすることも可能です。

ArcGIS for SharePoint の新機能

ジオタグ付けされたドキュメントをポップアップで表示

ジオタグの設定で [ドキュメント URL の追加] を有効化すると、マップ上のフィーチャのポップアップでジオタグ付けされたドキュメントを参照できるようになりました。[ジオタグとジオサーチ] ウィンドウを表示しなくても、マップ閲覧者はマップ上のフィーチャから関連付けられたドキュメントにアクセスできます。

その他の機能強化や細かな機能の追加に関しては、米国 Esri のブログ「What’s new in ArcGIS for Microsoft 365 (March 2025)」をご参照ください。

Microsoft 製品で使える ArcGIS のアドインは継続的にアップデートが実施されています。今後発信する情報にも注目いただけると幸いです。

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