ArcGIS Drone2Map 2025.1 をリリースしました!

はじめに

2025 年 7 月 1 日 (日本時間 7 月 2 日) にリリースされた ArcGIS Drone2Map 2025.1 では、処理性能の向上や DSM ポイント クラウド プロダクトの追加など、さまざまな機能強化が行われました。本記事では、主なアップデート内容をご紹介します。

処理性能の向上

Drone2Map 2025.1 では Reality エンジンのアップデートにより、以下のような処理性能の向上が実現しました。

  • 処理時間の短縮
  • 高品質な成果物の生成
  • トゥルー オルソの細部表現の向上 (点群密度を [超高] に設定時)

また SLPK 形式の 3D メッシュ プロダクトに新しいテクスチャーの圧縮形式 KTX2 が導入されました。これにより、描画やローカルハードウェアへの負荷が効率化され、ファイル サイズも最大 20% 削減されるようになりました。

DSM ポイント クラウド プロダクトの生成

2D プロダクトとして新たに DSM (数値表層モデル) ポイント クラウドを生成できるようになりました。DSM ポイント クラウドは従来、処理における中間データとして、オプションで生成することができました。今回のアップデートで生成プロダクトの 1 つになり、以下のようなメリットをより効果的に得られるようになりました。

  • 3D プロダクトの点群と比較して短時間で作成可能。
  • 地表分類のパラメータを設定でき、DTM (数値地形モデル) を生成する前に分類結果を確認することが可能。
地表分類でシンボル表示した DSM ポイント クラウド。緑が地表、青が地表以外に分類されている。

マルチスペクトル トゥルー オルソの生成

マルチスペクトル画像を入力に使用したプロジェクトにおいてもトゥルー オルソの生成が可能になり、位置や面積に関する正確な分析を行うことができるようになりました。

まとめ

ArcGIS Drone2Map 2025.1 は、処理効率と成果物品質の両面で大きく進化しています。特に、処理時間の短縮や 3D メッシュの軽量化など、現場での活用に直結する改善が多数含まれています。ぜひ最新バージョンをお試しください。

他にも水域マスクのオプションや処理レポートの拡充といった改善が行われています。新機能の詳細は、ArcGIS Drone2Map 2025.1 の新機能ページをご参照ください。

※本記事の画像/アニメーションには、ジャパングリッド株式会社(旧:(有)大光電機)によるドローン撮影データを、ESRIジャパンが加工・処理したものを使用しています。

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