(注: 本ブログは米国 Esri 社のブログ記事「Deprecation Notice for ArcGIS Insights」をESRIジャパン株式会社にて翻訳および加筆修正したものです。)
米国 Esri 社による ArcGIS Insights リタイアの発表に伴い、2026 年 3 月 31 日をもって ArcGIS Insights の国内サポートを終了します。
本ブログでは、リタイアに関する情報および、ワークフローの移行を進める際に役立つリソースをご紹介します。
以下の ArcGIS Insights のすべてのバージョンがサポート終了の対象です。
- Insights for ArcGIS Online
- Insights for ArcGIS Enterprise
- Insights desktop
移行のための推奨製品
直接的な代替製品はありませんが、多くの ArcGIS 製品が同様の機能を提供しており、現在のワークフローを維持するために利用できます。組織で ArcGIS Insights を使用している場合は、移行に向けて現在のワークフローと解析を評価し始めることを推奨します。本ブログでは、一般的なユース ケースに基づいて推奨される製品をご紹介します。
ユース ケース | 推奨製品 |
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対話的なチャートと可視化 ダッシュボードの作成 | ・ArcGIS Dashboards: シリアルチャートとテーブルをマップと連動 ・ArcGIS Allsource※ ・Map Viewer (ArcGIS Online / ArcGIS Enterprise): マップの可視化とチャート ・ArcGIS Experience Builder |
RDBMS データベース、 データ ウェアハウスのデータを 直接分析 | ・ArcGIS GeoAnalytics Engine※ ・ArcGIS Pro: データベース、フィーチャ サービスの API を 以下の機能などで活用可能 ・属性検索 ・空間検索 ・アペンド ‐ ターゲットとして ArcGIS Online の ホスト フィーチャ サービスを使用 ・フィールド演算 ‐ SQL 式を使用 ・統計サマリー ‐ DBMS 統計を使用 ・テーブルの切詰め ・ArcGIS Pro でのリレーショナル データベースへの接続 |
RDBMS 、データ ウェアハウスから ETL データを取得し、 ArcGIS で操作 | ・ArcGIS Data Pipelines ・ArcGIS Data Interoperability Extension※ |
レポートと共有 (解析結果と再利用可能なワークフロー) | ・ArcGIS Online ‐ ModelBuilder ・ArcGIS Pro ‐ ModelBuilder ・ArcGIS Data Pipelines ・ArcGIS Notebooks |
グラフ データベース、 リンク回帰による 空間的および非空間的関係の探索 | ・ArcGIS Allsource※ ・ArcGIS Knowledge※ |
マップ解析 | ・Map Viewer |
空間、非空間データを使用した データ解析意思決定 ワークフローの実行 | ・ArcGIS for Microsoft 365 ・ArcGIS for Power BI ・ArcGIS Connectors for Power Automate※ ・ArcGIS for Excel) |
ソリューション ベースの ビジネス データの解析 | ・ArcGIS Business Analyst ・ArcGIS for Microsoft 365 |
データ エンジニアリング、 データの準備 | ・ArcGIS Data Pipelines ・ArcGIS Pro ・ArcGIS Connecters for Power Automate※ |
Pythonおよび R スクリプト | ・ArcGIS Notebooks |
クラウド データ (OneDrive および SharePoint) への接続 | N/A |
移行に向けたサポート
ワークフローの移行に関してご質問やサポートが必要な場合は、My Esri または担当営業までお問い合わせください。