現在 ArcGIS for Desktop をお使いの方に来年早々ビッグニュースがあります!
ArcGIS for Desktop の保守が有効なユーザ様向けに ArcGIS Online の各種サービスを無償で利用できるプログラム「正式名称:ArcGIS Online(ArcGIS for Desktop ユーザ向け)」を 2014 年 1 月中旬から開始します。
「ん、どこがビッグニュースなの?・・・そもそも ArcGIS Online って何?」
そう思われたユーザも少なからずいるかもしれません。そこで、今回のプログラムによって ArcGIS for Desktop ユーザは何ができるようになるのかを説明したいと思います。
ArcGIS Online とは?
ArcGIS Online は一言で言えば「Esri が提供するクラウド サービス」です。そこにはマップ、データ、アプリ、サービスなどがあり、いつでもどこでもそれらを使うことができます。
たとえば ArcGIS for Desktop ユーザは以下のようなことが行えます。
・背景地図として道路地図、地形図、衛星画像などが利用できます
・世界中のユーザが一般公開している主題図が利用できます
・”東京都千代田区平河町2丁目7番地1号” など、号レベルの住所検索が行えます
・住所テーブルからポイント データを作成することができます
・ArcGIS for Desktop で作成した成果図をクラウド上にアップし、組織内で共有できます
・道路ネットワークによるルート検索が行えます(道路データを準備する必要はありません)
また、ArcGIS Online はさまざまなアプリが付属していますので、ArcGIS for Desktop 以外のアプリからでも ArcGIS Online にアクセスして、共有されている地図やサービスを利用することができます。たとえば、
・Microsoft Excel や SharePoint などのテーブル形式のデータから地図を作成できます
・外出先で、iPhone/iPad や Android のスマートフォン/タブレット端末から ArcGIS Online 上の地図を参照してデータを作成・編集できます
・リアルタイムに収集した地図情報をダッシュボード型アプリで表示し、グラフやゲージなどで定量的にわかりやすく表現できます
具体的に何が提供されるの?
「ArcGIS Online(ArcGIS for Desktop ユーザ向け)」は、保守有効な ArcGIS for Desktop ライセンスに応じて ArcGIS Online の指定ユーザをご利用いただけるプログラムです。ArcGIS Online を有効化することによって組織専用の Web サイトと ArcGIS Online で提供している各種サービスをすぐに利用することができます。
ArcGIS Online には「サービス クレジット」という概念があり、クラウド上にデータを置いたり、ジオコーディングやルート検索などのサービスを利用したりするとサービス クレジットを消費します。最初は ArcGIS for Desktop 1 ライセンスあたり 100 サービス クレジット提供されますが必要に応じてサービス クレジットを追加することができます。
指定ユーザやサービス クレジットに関する詳細については ArcGIS Online 製品ページをご覧ください。
どうすれば使えるようになるの?
来年 1 月中旬に対象ユーザに対して弊社より案内メールを送りますので、申し込んでいただくと ArcGIS Online を有効化するためのメールが届きます。あとは手順にしたがって有効化すればすぐに使えるようになります。
とにかくまずは登録を
以上が本プログラムの概要です。
いままで ArcGIS for Desktop 単体で業務や研究を行っていた方も ArcGIS Online に接続することによって、今までよりも活用できる場面や用途が広がります。
また ArcGIS Online は定期的にバージョンアップしていますので、欲しかった機能が使えるようになるかもしれません。きっとクラウド GIS の便利さや有効性を実感できますと思います。
ビッグニュースというのがおわかりいただけたでしょうか。「まだよくわからないな…」と思われた方は、来年早々案内メールが届いたらぜひ申し込んで ArcGIS Online を使ってみてください。使い方はさまざまです。きっと自分にあったデータや機能やアプリが見つかるかと思います。
期待してお待ちください!
■関連リンク
・ArcGIS Online 製品ページ