ArcGIS Desktop アプリケーションである ArcGIS Pro は、ArcMap などの従来のアプリケーションにはなかった機能が加わったり、ArcMap では複数ステップが必要な操作が簡単にできるようになったりしています。
これを知ったあなたは ArcGIS Desktop アプリケーションの常識が変わります!
1. KML ファイルは直接追加!
[プロジェクト] ウィンドウから KML ファイルが格納されたフォルダーにアクセスしドラッグ&ドロップでマップに追加できます。
これまで [KML → レイヤー] ツールで変換していた手間が省けますね!
さらに解析などの入力フィーチャとしてこの KML を指定できますよ。お試しください!詳細は「KML 入力に関するジオプロセシングの注意事項」をご参照ください。
2. LAS ファイルを直接追加!もうエクステンションは要らない!?
レーザー測量で取得した大量の点群データ(LIDAR データ)を表示するためには LAS データセットを作成する必要がありましたが、ArcGIS Pro では直接 LAS (*las) ファイルが追加できます。KML ファイルと同様、[プロジェクト] ウィンドウからドラッグ&ドロップでマップに追加できます。
そして LAS ファイルをツールの入力 LAS データセットとして指定することもできます!解析ツールには Standard 以上または 3D Analyst か Spatial Analyst のエクステンションが必要になりますので、各ツールのヘルプをご確認ください。
これまでエクステンションがなく、LAS の表示をあきらめていた方におすすめの機能です。詳細は「ArcGIS Pro での LIDAR の使用」をご参照ください。
3. YouTube や Instagram に動画をアップ!
ArcGIS Pro ではアニメーションを簡単に作成できますが、作成したアニメーションをファイルとして簡単に保存することができます。エクスポート時に事前設定から選択することでその媒体に適したファイル形式や解像度に切り替わります。ローカルに保存した動画ファイルを SNS にアップすれば誰でもアニメーションを共有できますね!詳細は「アニメーションのエクスポート」をご参照ください。
4. 交通ネットワーク解析が道路網データとエクステンションなしでできる!
以前のブログ「ArcGIS Pro で ArcGIS Online ネットワーク サービスを使用したネットワーク解析ができます!」でもお伝えしているように、ArcGIS Online のネットワーク サービスとクレジットを利用してネットワーク解析ができます。最寄り施設の検出や到達圏の解析などが事前に道路網データを用意する必要がなく解析できるようなりました!
いかがでしたでしょうか?知っていると便利な情報ですので、是非 ArcGIS Pro をご使用の際にはこの新常識を思い出してください。
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