ArcGIS Online では、オープンデータを Web 上で公開し、検索・ダウンロードできるデータ カタログ サイトを構築するための ArcGIS Open Data をご利用いただけます。本ブログでは、新しい ArcGIS Open Data のご紹介と、2017 年 6 月 27 日に行われた ArcGIS Online のバージョンアップに伴う ArcGIS Open Data の変更点についてお知らせいたします。
■見栄えのよいデータ カタログ サイトを簡単作成
2017 年 6 月の ArcGIS Online のバージョンアップより、ArcGIS Open Data の最新バージョン は 2.1 となっていますが、ArcGIS Open Data バージョン 2.0 から、データ カタログ サイトのデザインが変更され、従来以上に見栄えのよいデータ カタログ サイトを作成できるようになりました。データ カタログ サイトのデザインは、複数のウィジェットを組み合わせて簡単に設定することができます。画像を配置するウィジェットや登録したオープン データをカテゴリで検索するボタンを配置するウィジェットなどが用意されています。また、テキストを配置するウイジェットでは、HTML での記述に加え、Markdown 記法での記述もサポートしているため、見出しやリストなどを含む見栄えの良いテキスト コンテンツを配置できます。
データ カタログ サイトのトップページとは別に、サブページを作成する機能も追加されました。この機能を利用することで、組織でのオープンデータに関する活動を紹介するページや、市民等によるオープンデータ活用例を紹介するページを作成し、データ カタログ サイトからリンクさせることが可能です。
「ESRIジャパン オープンデータポータル(http://data.esrij.com/)」も、新しい ArcGIS Open Data を使用したデザインへとリニューアルしました。
また、2017 年 6 月 27 日の ArcGIS Online のバージョンアップで、ArcGIS Open Data は、ArcGIS Hub とよばれる自治体とコミュニティが取り組む活動を支援するための製品を構成する一部になりました。ArcGIS Hub は、米国で今後正式リリース予定の製品であり、国内でのサポート等も検討中ですが、ArcGIS Open Data は引き続きご利用いただけます。
ここからは、ArcGIS Open Data のバージョンアップに伴う変更点についてお知らせいたします。
■ArcGIS Open Data Web サイトの URL の変更
ArcGIS Open Data のWeb サイトの URL が「opendata.arcgis.com」から「hub.arcigs.com」に変更されました。この変更により、データ カタログ サイトの管理ページや、サイトのレイアウトを編集するページなどの URL が変更となりました。
例)管理ページ:「opendata.arcgis.com/admin」→「hub.arcgis.com/admin」
なお、既存/新規作成のオープンデータ公開用のカタログ サイトの URL の変更はありません。
■旧バージョンで作成したデータ カタログ サイトの更新
ArcGIS Open Data の旧バージョンである 1.9、または 1.10 で作成したデータ カタログ サイトは、2017 年 7 月 31 日からサイトの編集が行えなくなりますのでご注意ください。
― 既存のデータ カタログ サイトのバージョン確認方法 ―
1. ArcGIS Open Data のサイト管理ページを表示します。
2. ページ右上の [レガシー サイト] をクリックします。
この [レガシー サイト マネージャー] に表示されるデータ カタログ サイトが、旧バージョンで作成されたサイトです。下記のような警告、あるいは注意書きにバージョンが表示されます。
― データ カタログ サイトのアップグレード ー
バージョン 1.10 で作成したデータ カタログ サイトは、新しいバージョンにアップグレードすることができます。アップグレードを行うには、[詳細] → [今すぐアップグレード] をクリックしてください。
ただし、アップグレードされた新しいデータ カタログ サイトに、サイトのデザインは移行されません。デザインは新規に構成していただきますようお願いいたします。
バージョン 1.9 で作成したカタログ サイトは、新しいバージョンにアップグレードすることができませんので、新規にサイトを作成いただきますようお願いいたします。何卒、ご了承ください。
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