ArcGIS Runtime SDK バージョン 100.1 をリリースしました!

ArcGIS Runtime SDK(Android/iOS/.NET)のバージョン 100.1 を 2017 年 8 月 18 日 に国内リリースしました。
今年の 1 月にリリースした ArcGIS Runtime SDK バージョン 100.0 に、バージョン 100.1 では新機能の追加や機能拡張が行われています。
また、今回のバージョン 100.1 のリリースから Xamarin API の国内サポートも開始しました。

本ブログではバージョン 100.1 で追加された機能や機能拡張、および Xamarin API についてご紹介します。

新機能および機能拡張
■ モバイル プラットフォーム上の 3D 対応およびラスター データの直接参照の正式サポート

以前のリリースでは 3D 機能やラスター データの直接参照機能は、Android、iOS、Windows のモバイル プラットフォームではベータ機能として提供されていました。バージョン 100.1 では 3D 機能やラスター データの直接参照の機能が ArcGIS Runtime SDK でサポートされているすべてのプラットフォーム(モバイルおよびデスクトップ)で正式にサポートされました。

■ オフライン地図機能の強化

Web マップの特定のエリアをダウンロードしてネットワークが切断された環境で使用することができます。新しい OfflineMapTask クラスは、Web マップで定義されているすべての関連データをダウンロードするための API を提供しています。Web マップに同期が有効なフィーチャ レイヤーが含まれている場合、フィーチャ レイヤーはオフラインで編集でき、ネットワーク接続が利用可能な状態で元データと同期することができます。

■ 新しいレイヤー タイプのサポート

以下のレイヤー タイプがサポートされました。ArcGIS で提供されているマップだけでなく、地理院地図や Bing Maps など他の地図配信サービスも利用できるようになりました。

  • ArcGIS イメージサービス
  • WMTS(Web Map Tile Service)
  • OpenStreetMap
  • Bing Maps
  • Web タイル レイヤー

■ クライアントサイドのラベリング

アプリ側で独自に作成したラベルをフィーチャやグラフィックスに適用できるようになりました。たとえば、属性値やテキスト文字列、計算した値の組み合わせを使用してラベルを表現できます。また、ラベルの配置や優先順位付け、重なり回避する方法などもサポートされています。

■ Lite ライセンスでパブリックなフィーチャ サービスの編集が可能に

バージョン 100.1 から、ArcGIS Online または、ArcGIS Enterprise で一般公開されたフィーチャ サービスの編集が、ArcGIS Runtime の Lite ライセンスで実行できるようになりました(バージョン 100.0 では Basic ライセンスが必要でした)。
※ サービスがインターネット上に一般公開され、誰でもアクセスできる場合に限り、Lite ライセンスが適用されます。アクセスに認証が必要なセキュアなサービスやイントラネット利用の場合は Basic ライセンスが適用されます。

Xamarin API のサポート

Xamarin は、C# を使用して、iOS/Android/UWP/Mac アプリケーションを開発できるクロスプラットフォーム アプリの開発環境です。
ArcGIS Runtime SDK for .NET では、Xamarin API がサポートされており Xamarin を利用した iOS や Android アプリの開発が可能です。
Xamarin の開発には2つの手法があります。

  • Xamarin.Native を使用してロジックのみ共通化し、UI はプラットフォームで個別に作成する。
  • Xamarin.Forms でロジックと UI を共通化して作成する。

今回の国内リリースでは Xamarin.Forms で開発するための Xamarin.Forms.API のサポートを開始します。
Xamarin.Forms を利用することで共通のロジックと UI で ArcGIS を利用した地図アプリ(iOS/Android/UWP)を開発できます。
※ Xamarin.Native(Xamarin.Android/Xamarin.iOS)は国内サポート対象外です。

Xamarin.Forms を利用した開発例を開発者ブログ記事「Xamarin.Forms で色々な地図を表示する」でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

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