指定ユーザー レベル 1 は、ArcGIS Enterprise (Portal for ArcGIS) の各組織サイトのセキュアなコンテンツ (レイヤー、マップ、アプリおよびサービス) を表示できる閲覧者相当のユーザーです。この度、ArcGIS Enterprise の指定ユーザー レベル 1 のライセンスが無償化されました。これにより、ArcGIS Enterprise のセキュアなコンテンツを表示したいユーザー全員に対して、追加コストなしで閲覧者相当のアクセス権を提供できるようになります。組織で保有している様々な GIS コンテンツを、より幅広く活用できる環境を整備することができます。
注:ArcGIS Enterprise の指定ユーザー レベル 1 アカウントを追加した場合、サーバーへの負荷増加によりシステムの CPU コア数等の拡張が必要となる場合があります。
以下に今回のライセンス無償化の詳細に関して Q&A 形式でまとめましたので、ぜひご覧ください。
指定ユーザー レベルとは?
指定ユーザー レベルは、ArcGIS Enterprise 10.5 で初めて導入されました。レベル 1 とレベル 2 の 2 種類のレベルがあり、レベルごとに ArcGIS Enterprise のコンテンツに対して可能な操作の権限が異なります。
今回無償化された指定ユーザー レベル 1 は、セキュアなコンテンツへの「閲覧のみ」のアクセス権を持っています。組織内で共有されているコンテンツを表示することはできますが、コンテンツを作成、編集、共有したり、解析ツールを実行したりすることはできません。
指定ユーザー レベルについての詳細については、レベル、ロール、権限についてのヘルプをご参照ください。
どの製品/バージョンで利用できますか?
バージョン 10.5 以降の ArcGIS Enterprise Standard または Advanced でご利用いただけます。また、これらのライセンスの保守が有効である必要があります。
ArcGIS Enterprise Workgroup でも追加できますか?
ArcGIS Enterprise Workgroupでは、利用可能な指定ユーザー数が最大 10 ユーザーまでに制限されています。
ArcGIS Enterprise Workgroup Standard の場合:
ArcGIS Enterprise Workgroup Standard には、指定ユーザー レベル 2 のライセンスが 5 ユーザー分付属しています。上記のユーザー数の制限 (最大 10 ユーザーまで) の範囲内で、指定ユーザー レベル 1、レベル 2、またはその両方を追加できます。
ArcGIS Enterprise Workgroup Advanced の場合:
ArcGIS Enterprise Workgroup Advanced には、既に指定ユーザー レベル 2 のライセンスが 10 ユーザー分付属しているため、新たに追加申請を行うことはできません。
ArcGIS Online の指定ユーザー レベル 1 も無償化の対象ですか?
いいえ。ArcGIS Online は指定ユーザー レベル 1 のライセンス無償化の対象ではありません。
指定ユーザー ライセンスを追加したい場合はどうすれば良いですか?
指定ユーザー ライセンスの追加方法などの詳細については、こちらまでお問い合わせください。なお、こちらの窓口では、ArcGIS Enterprise の指定ユーザーに関するその他のお問い合わせについても同様に受け付けております。
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