2020 年 4 月 23 日付で ArcGIS API for Python の最新バージョン 1.8.0 の国内サポートを開始しました。本稿ではアップデートされた主な内容をご紹介いたします。
アップデートされた主な内容
Raster クラスを追加
raster モジュールにイメージ サービスやローカルのラスター データを扱うことができる Raster クラスが追加されました。Raster クラスには多次元ラスター データや複数のバンドを持つラスター データなどに対して使用できる多数のメソッドが追加されています。各メソッドの詳細は API リファレンスをご参照ください。
マップ ウィジェットでローカルのラスター データを表示
ベクター データについては ArcGIS API for Python の国内サポート開始当初からローカルのデータをマップ ウィジェットに表示することが可能でしたが、上述の Raster クラスの追加により、ローカルのラスター データについても add_layer メソッドを使ってマップ ウィジェットに表示することができるようになりました。
マップ ウィジェットでローカルのラスター データを表示
history メソッドに複数のパラメーターを追加
Web GIS の管理者権限で使用できる、組織のメンバーの操作履歴を CSV ファイル形式として取得する history メソッドに複数のパラメーターが追加されました。これにより特定のアイテムごとやユーザーごとなどの操作履歴を取得できるようになりました。
edit_features メソッドの入力に Spatially Enabled DataFrame を追加
フィーチャ サービスに対してフィーチャの追加、更新、削除を行う edit_features メソッドの adds, updates, deletes パラメーターに Spatially Enabled DataFrame が入力できるようになり、Spatially Enabled DataFrame を使用したフィーチャの更新が可能になりました。
PointCNN クラスを追加
learn モジュールに点群データの分類モデルを作成する PointCNN クラスが追加されました。
詳細は API リファレンスや Guide ページをご参照ください。
その他の機能拡張/不具合修正情報
その他の新機能や機能拡張、既知の制限事項等の詳細は、「リリース ノート」(英語) をご参照ください。
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト:
・ArcGIS API for Python
・ArcGIS for Developers 開発リソース集
・製品コンセプト
・ArcGIS API for Python のための基礎環境:conda入門
・開発リソース集:インストールガイド
・Jupyter Notebook を使ってみよう
・JupyterLab を使ってみよう
・スクリプト実行の自動化
・matplotlib での日本語利用について
米国 Esri 社 Web サイト:
・ArcGIS API for Python
・Release Notes
・API Reference