調査票形式の現地調査アプリである ArcGIS Survey123 が 2022 年 6 月に 3.15 へバージョン アップしました。主な新機能を本ブログでご紹介します。
目次
Survey123 Connect & フィールド アプリ
画像のファイル名の自動制御
XLSForm を利用し、画像のファイル名を計算や質問に対する回答に基づいて設定できるようになりました。
以下に示す例では、部屋の温度を尋ねる質問への回答によって画像のファイル名が制御されます。
オーディオ ファイル
Survey123 では以前からオーディオ、録音機能をサポートしていましたが、今回のアップデートで機能強化が行われました。オーディオ ファイルがより効率的に圧縮されるようになったため、より長時間のデータを、より小さいデータ サイズで録音できるようになりました。
また、XLSForm を利用することでオーディオ ファイルの最大サイズ、録音時間、使用するコーデックを制御できるようになりました。
ストリーミングによるデータ収集
今回のアップデートによって、Survey123 フィールド アプリを使用する場合、歩いたり、運転したりしながらラインやポリゴンを収集できるようになりました。ストリーミング機能を利用することで、道路や河川などに沿ったラインの描画や、土地区画や建物の外周に沿ったポリゴンの描画が可能です。
ストリーミング ツールを利用したデータ収集についての詳細はヘルプをご覧ください。
Survey123 Web サイト & Web アプリ
ダイナミック ラベル
ダイナミック テキストを利用して、単一行/複数行テキストの回答を質問ラベルに表示することができるようになりました。
ソーシャルメディア共有カード
Twitter、Facebook、LinkedIn などの多くのソーシャルメディアでは、Open Graph を使用していますが、今回のアップデートで Survey123 の調査リンクで Open Graph プロトコルがサポートされるようになりました。これによって、ソーシャルメディアに投稿された Survey123 の調査カードのサムネイル、タイトル、概要の設定が可能になりました。
「ありがとうございました」画面
Survey123 Web アプリで、ユーザーがデータを送信したときに表示させることが可能な「ありがとうございました」画面が機能強化されました。回答者が編集モードで調査を開くためのリンクの追加や、調査を自動的に再読み込みするオプションが追加されました。
その他の新機能についてはヘルプをご覧ください。今回のアップデートでも多くの便利な機能が追加されました。ぜひ新しいバージョンの Survey123 をデータ収集業務にお役立てください。