ArcGIS Pro におけるボーリング交換用データ XML ファイルの変換と活用

はじめに

ボーリング交換用データとは、国土交通省「地質・土質調査成果電子納品要領」に基づいて作成された XML 形式のデータです。ArcGIS Pro で利用するには、「ボーリング柱状図 XML 変換ツール for ArcGIS Pro」を使用して ArcGIS Pro で読み込み可能な形式に変換する必要があります。ここでは、変換ツールと変換後の活用例をご紹介します。

「ボーリング柱状図 XML 変換ツール for ArcGIS Pro」は、Data Interoperability エクステンション ライセンスをお持ちの場合、利用いただけます。Data Interoperability エクステンションは、国内サポート対象外の製品です。

ボーリング柱状図 XML 変換ツール for ArcGIS Pro

「ボーリング柱状図 変換ツール」は、国土交通省「地質・土質調査成果電子納品要領」に基づいて作成されたボーリング交換用データ ファイルを読み込み、標題情報、および個別の調査・試験項目ごとのフィーチャクラスで構成されるファイル ジオデータベースにデータを変換できます。

ツールのダウンロードページ (GitHub):https://github.com/EsriJapan/BoringColumnXMLConversionTool-for-ArcGISPro
利用方法の詳細はページ内の「ボーリング柱状図 XML 変換ツール for ArcGIS Pro 利用ガイド」をご参照ください。

「ボーリング柱状図 XML 変換ツール for ArcGIS Pro」は、サンプル ツールとして提供されており、標準保守サポートの対象外です。Esri 製品サポート サービスでは、ツールに関しての Q&A サポートの受付を行っておりません。

利用データ:国土地盤情報検索サイトより得られた地盤情報

地質 3D ボクセルの作成と表示

Geostatistical Analyst は、地球統計学 (Geostatistics) の理論に基づいて、サンプル データの検証、内挿処理、内挿結果の検証までを行うことができる、内挿に特化したエクステンション製品です。Geostatistical Analyst では、XY に加えて Z 値を持つポイントを使用して 3D 空間での内挿を行うことができます。
[最近隣内挿 3D] ジオプロセシング ツールでは、地質データなどの不連続 (カテゴリ) データにおいて、各 3D のボクセルに最も近いポイントの属性を割り当てて、解析範囲全体のボクセルを作成できます。

  1. 投影座標系に変換
    内挿を行うためには、XY (水平) と Z (鉛直) 方向の単位を統一する必要があります。地理座標系でデータが提供されている場合は、内挿を行う前に投影変換を行います。
  • [解析] タブ → [ツール] → [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影変換 (Project)]
  1. [最近隣内挿 3D] ジオプロセシング ツールの実行
  1. 結果の探索
    出力された netCDF データは、ボクセル レイヤーとして表示されます。ボクセル レイヤーは、任意の場所でスライスし、断面を作成できます。
  • [コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを選択 → [データ] → [スライスおよびセクション]

3D ボクセルの ArcGIS Online への共有

ボクセル レイヤーは ArcGIS Online へ共有できます。共有は、[コンテンツ] ウィンドウ でレイヤーを右クリック → [共有] → [Web レイヤーとして共有] から行います。共有されたコンテンツはブラウザで参照できるので、ArcGIS Pro を持っていない方も解析した結果を閲覧できます。

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