ArcGIS Velocity 2026 年 2 月アップデートの新機能

IoT センサーやデータ ソース、その他 API などからデータを取り込み、リアルタイムのデータ フィードを処理、視覚化、解析することができる ArcGIS Velocity がアップデートされました。ここでは、2026 年 2 月のアップデートで追加された以下の新機能や機能強化をご紹介します。

  • フィード
    • ADS-B Exchange フィードを使用し、ADS-B Exchange API に接続し、リアルタイムのグローバル フライト データを取得します。
    • Kpler フィードを使用し、Kpler に接続し、自動識別システム(AIS)データを取得することで、世界の船舶の移動状況をリアルタイムで可視化します。
  • 解析
  • 出力
    • Trimble Unity Maintain の出力に新たに追加された 2 つの任意パラメータ(作業指示エンティティー タイプ作業指示エンティティー UID)を使用することで、Trimble の作業指示が最初から正確に作成されるようにします。これら 2 つの新しいパラメータは、ペアで使用することも、作業指示テンプレートと組み合わせて使用することも可能です。
  • 一般
    • 新しい ArcGIS API キー 認証メカニズムと既存の リフレッシュ トークン認証を組み合わせることで、ArcGIS Velocity のフィードと分析をより長時間実行できるようにします。

フィード

ADS-B Exchange

新しい ADS-B Exchange フィードにより、世界中の航空愛好家やセンサーによる未加工のリアルタイム航空機追跡データを取り込むことが可能になります。この統合により、空域監視、フライト トラッキング、空港運用における状況認識が強化されます。ユーザーは航空機の位置を可視化し、航空交通パターンを分析し、交通、緊急対応、物流計画向けのワークフローに航空データを統合できます。このフィードの利用には ADS-B の認証情報が必要で、ADS-B Exchange から直接購入できます。

ADS-B Exchange フィードからのライブ飛行データのフローが映っており、航空機が地上にいるか、または高度が 4000 フィート未満の場合の情報が表示されています。

Kpler

新しい Kpler フィードを使用すると、Kpler の AIS(自動船舶識別システム)データを ArcGIS Velocity に取り込むことができます。Kpler の AIS データは、世界の海上輸送における船舶の動きをリアルタイムで把握できるため、物流、サプライチェーン管理、海事業務において、より的確な意思決定を支援します。Kpler の AIS フィードを取り込むことで、船舶の位置を追跡および交通パターンを分析し、状況認識を向上させることができます。

このレベルのインサイトは、国家政府機関(防衛機関および民間機関を含む)、港湾活動を管理する州および地方自治体、サプライチェーン業務を監督する民間企業、海運会社やクルーズ会社、さらには天然資源関連の分野にとっても価値があります。このフィードの利用には Kpler の認証情報が必要で、Kpler を通じて購入することができます。

Kpler フィードから受信したリアルタイム データが表示されており、船舶の進行方向を示すために、シンボルが点から三角形へ変更されています。

解析

ホスト フィーチャ レイヤーの作成

ArcGIS Velocity のレイヤー ページから、リアルタイム解析 または ビッグデータ解析 を実行せずにホスト フィーチャ レイヤーを作成できるようになりました。レイヤーを作成すると、ArcGIS Velocity および REST API で使用できるフィーチャ レイヤーと、それに付随するマップ イメージ レイヤーの両方が利用可能になります。各フィーチャ レイヤーにはスキーマが定義されており、このスキーマに一致する任意の受信フィードで活用できます。また、既存のフィーチャ レイヤーとして追加することで、解析からこのレイヤーにデータを書き込むことも可能です。この機能は ArcGIS Solutions にとって有用であるだけでなく、API を通じて ArcGIS Velocity 内でプログラム的にワークフローを構築する場合にも役立ちます。

ArcGIS Velocity のレイヤー ページからホスト フィーチャ レイヤーを直接作成する手順が示されており、その結果としてマップ レイヤーとフィーチャ レイヤーが生成される様子が確認できます。

出力

Trimble Unity

Trimble Unity Maintain の出力に、より柔軟な設定が追加されました。Create Work Order 操作に新たな 2 つの任意パラメータの作業指示エンティティー タイプと作業指示エンティティー UID が追加されています。これら 2 つのパラメータは一緒に指定することも、作業指示テンプレート ID と組み合わせて使用することもできます。

このアップデートにより、テンプレートと併せて、作業指示エンティティー タイプと作業指示エンティティー UID を指定することで、作成時に対象エンティティーを直接設定できるようになりました。これにより、エンティティーごとに複数のテンプレートを作成・管理する必要が減り、統合処理の効率化につながります。また、作業指示が最初から正しいエンティティーに紐づくことが保証されます。

以前は、エンティティーごとにテンプレートを管理するか、作成後にエンティティーを更新する必要がありましたが、現在はすべてのケースで単一のテンプレートを使用できます。統合処理は、適切なエンティティー タイプと UID を渡すだけで、正しく作業指示を作成します。この出力を利用するには Trimble Unity へのアクセスが必要で、Trimble を通じて購入できます。

ArcGIS Velocity で Trimble Unity の出力を使用して作成された作業指示 ID が、Trimble Unity Respond 内で割り当てられたアセットやエンティティーへアクセスするためにどのように利用できるかが示されています。

一般

ArcGIS API キー認証メカニズム

ArcGIS Velocity では、フィードや解析などのアイテムを作成・実行、フィーチャ レイヤーからのフィード実行、出力フィーチャ レイヤーへのデータ書き込みなどの処理を行うために、ArcGIS Online へのアクセスが必要です。この接続を安全かつ信頼性の高いものにするため、ArcGIS Velocity はユーザー名とパスワードを保存するのではなく、リフレッシュ トークンまたは ArcGIS API キーを使用して認証を行います。

ArcGIS API キーは長期間有効なアクセス手段で、有効期限は 1 日から 1 年まで設定できます。ArcGIS API キーの有効期限は、作成時に任意の値を指定できます。一方、リフレッシュ トークンはより短期間の認証で、デフォルトでは 2 週間で期限切れになります。ArcGIS Velocity はリフレッシュ トークンの期限が近づくと自動的に更新を要求します。

ArcGIS Velocity には ArcGIS API キーとリフレッシュ トークンの両方を登録できます。両方が利用可能な場合、ArcGIS Velocity はリフレッシュ トークンより ArcGIS API キーを優先して使用します。ArcGIS API キーが期限切れや無効になった場合、ArcGIS Velocity はリフレッシュ トークンに切り替えてアイテムの作成や実行を行います。この二重の認証メカニズムにより、ArcGIS Velocity におけるフィード、解析、出力フィーチャ レイヤーの運用において、信頼性・セキュリティー・柔軟性が強化されます。

ArcGIS Velocity 内で ArcGIS API キー認証方法にアクセスする手順が示されています。

参考情報

詳細については、ドキュメントの新機能をご参照ください。製品に関するアイデア、拡張機能、機能に関する要望がある場合は、Esri Community の ArcGIS Velocity Ideas に投稿をお願いします。ArcGIS Velocity の詳細については、製品ビデオ、チュートリアル、ドキュメントなど、利用可能なリソースをご覧いただければと思います。

関連リンク

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ESRI ジャパン ArcGIS ブログ:

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