ArcGIS Experience Builder 2026 年 2 月アップデートの新機能紹介

アイキャッチ画像 (ArcGIS Experience Builder)

ノーコードで柔軟な Web アプリを作成できる ArcGIS Experience Builder (以下、「Experience Builder」) が 2026 年 2 月 25 日 (日本時間 2026 年 2 月 26 日) にアップデートされました。今回のアップデートで追加された新しいウィジェットや新機能、主な機能強化についてご紹介します。

新しいウィジェット

日付フィルター ウィジェット

特定の日付、または日付範囲をカレンダーから選択し、フィーチャを絞り込むことができる、日付フィルター ウィジェットが利用できるようになりました。アプリ作成者は、クエリー ウィジェットフィルター ウィジェットよりも簡単に構成でき、アプリ利用者もカレンダー形式の UI で直感的にデータをフィルター操作できます。

テーマ モード スイッチャー ウィジェット

アプリのテーマをライト モード、ダーク モードに切り替えられるテーマ モード スイッチャー ウィジェットが新たに追加されました。アプリの利用環境が明るい場合はライト モード、暗い場合はダーク モードでの画面操作が適しています。アプリの利用者は、自身の利用環境に合わせて表示モードを変更できます。

新機能

Arcade アシスタント (ベータ版)

Experience Builder では、ウィジェットに動的な値を表示したり、高度な書式設定を適用したりする際に ArcGIS Arcade の使用をサポートしています。この Arcade 式を記述する箇所で、Arcade アシスタント (ベータ版) を利用できるようになりました。下記は、リスト ウィジェットの設定で「人口の値が 30,000 以上の場合は背景をオレンジ色で表示したい」と AI アシスタントに指示し、提案された Arcade 式を適用した例です。

Arcade アシスタント (ベータ版) を利用するには、ArcGIS Online 組織サイトで
AI アシスタント機能が有効化されていること
ベータ版のアプリと機能へのアクセスが許可されていること
AI アシスタントを利用可能な権限を持つユーザーであること
が必要です。

アプリの複製を許可

自身が作成したアプリを、他のユーザーが複製することを許可するオプションが追加されました。複製を許可すると、他のユーザーは Experience Builder のアプリ一覧画面で […] → [複製] を選択することで、自身のアプリとしてコピーできるようになります。

既存ウィジェットの機能強化

編集ウィジェット

編集ウィジェットでは、フィーチャのコピーと貼り付けに対応しました。コピーした図形は、同じレイヤーにも、同じジオメトリー タイプ (ポリゴン同士など) の別のレイヤーにも貼り付けることができます。同じ形状の図形を繰り返し作図する作業を効率化することができます。さらに、一括編集機能ではフィールドのカスタマイズに対応し、複数の図形に対して必要なフィールドのみをまとめて編集できるようになりました。

描画ウィジェット

描画ウィジェットでは、描画した図形を JSON 形式でエクスポート、インポートできるようになりました。異なるアプリ間で描画内容を共有する際に便利です。

マップ ウィジェット

マップ ウィジェットでは、[現在地] ツールに [現在地の表示] オプションが追加されたとともに、[現在地] ボタンをタップする際の詳細な設定も構成できるようになりました。

[現在地の表示] を有効化すると、アプリを開いている端末が移動した場合でも、常に現在地がマップの中心となるよう、表示範囲が追従して移動します。マップのパンやズーム操作を頻繁に行えない場合や、移動中のアプリ利用に便利な機能です。

また、マップ ウィジェット内のツールを柔軟に配置できるカスタマイズ レイアウトが追加されました。画面の四隅に表示される青枠内で、ツールをドラッグ & ドロップすることでボタンの配置を調整できます。

近隣検索ウィジェット

近隣検索ウィジェットでは、大規模データに対する検索パフォーマンスが向上しました。また、10,000 件を超えるフィーチャが検索結果として返される場合には、[すべて取得] ボタンを表示し、すべての結果の内容をウィジェット上に読み込むかどうかを選択する仕様に変更されました。

アクセシビリティー対応

Esri は W3C (World Wide Web Conso rtium) の Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) (2.0、2.1、2.2 AA) および米国リハビリテーション法第 508 条の基準への準拠を目指すことにより、すべてのユーザーが ArcGIS Experience Builder にアクセスできるように取り組んでいます。今回のアップデートでは以下の点でアクセシビリティーが強化されました。

  • ヘッダーとフッターが、スクリーン リーダーで識別できるようになりました。
  • 日付フィルター、フライ コントローラー、凡例、ログイン、クエリ、セクションのそれぞれのウィジェットで、アクセシビリティー機能に対応し、矢印キーを使ってビュー間を操作し、Enter キーでビューを有効化できるようになりました。
  • テキスト ウィジェット、凡例ウィジェット、その他の非対話的な要素は、スクロール可能な場合、キーボード フォーカスを設定できるようになりました。
  • [旅行] テンプレートがアクセシビリティーに最適化され、ウィジェットの挿入パネルの検索ボックスが、キーボード ナビゲーション タブで最初に表示されます。

詳細はヘルプをご参照ください。

まとめ

Experience Builder では、一部の機能において ArcGIS の AI アシスタント「Arcade アシスタント」を利用できるようになりました。また、編集ウィジェットでのコピーと貼り付けの機能や、マップ ウィジェットでの現在地表示など、Web AppBuilder からの移行を意識した機能も新たに実装されています。
現在 Web AppBuilder をご利用中の方は、ぜひ Experience Builder で最新機能を体感していただき、リタイア前の早めの移行をご検討ください。

Web AppBuilder のリタイア スケジュールに関する情報については、サポートからのお知らせ「サポート終了情報: ArcGIS Web AppBuilder (更新)」、ブログ「ArcGIS Online 版 ArcGIS Web AppBuilder のリタイア延期のお知らせ」をご参照ください。

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