ArcGIS Online の機能の 1 つである ArcGIS Open Data を使用すると、ESRIジャパン オープンデータポータルのように公開者と利用者のためのオープンデータ カタログサイトを簡単に構築できます。公開者は、クラウド GIS （ArcGIS Online） の中から一般公開用のオープンデータを選択し、カタログサイトに登録することができます。そして利用者は、カタログサイトにアクセスし、データ検索とダウンロードをして自由にデータを利用することができます。
自治体例） オープンデータの公開に GIS を活用、室蘭市の取り組み
自治体による公共データのオープンデータ化は、データの二次利用を許可するため民間事業者や市民が様々な用途で活用できる “地域活性化に役立つデータ” として注目されています。しかし、一方で ”オープンデータを取り組む効果・メリットが見えない” ”組織全体の意思統一が図れない” などの課題が多いために、オープンデータの取り組みを進められない自治体も少なくありません（出典：地方公共団体がオープンデータに取り組むにあたっての課題）。全国自治体は、オープンデータ利用者にオープンデータの利用イメージを広げ活用の可能性を広く一般に知ってもらうために、2015 年 2 月 21 日（土） オープンデータデイで市民参加型のアイデアソン・ハッカソンのイベントを開催し、オープンデータから課題発見やアプリ開発をする新しい取り組みを行っています。
ArcGIS Online を使えば自治体側が公開するオープンデータを利用して誰でもアプリ開発や地域分析用の地図づくりなどにご活用頂けます。市民の方は、無償 「個人向けプラン」 を使ってどなたでも簡単にオープンデータや GPS ログや自身が撮影した写真などを使って自由にマップを作ることができます。
金沢市オープンデータ 観光マップツアー： 金沢市オープンデータページで公開されている施設情報（施設名、緯度経度、住所など）と、写真のオープンデータを組み合わせた観光スポットを紹介するマップツアーです。スマホ対応のマップツアーは初心者にも簡単に作れるお勧めのテンプレートです。
あなたの近くの医療機関は？：任意の地点からバッファを発生させて、そのバッファ内に含まれる病院を検索表示します。ある地点から一定距離内に病院が何件あるかを把握するのに便利です。（愛知県オープンデータカタログの医療機関データ使用）
学校区と保育園・幼稚園マップ：千葉県浦安市の小学校区・中学校区に属する保育園や幼稚園を探すのに便利なアプリです。
阪神・淡路大震災の記録（ビル・商業施設）：「阪神・淡路大震災」発生直後の想定撮影地点、撮影日を記録した地図です。震災当時の被害を忘れずに、今後の災害復興や震災対策に役立てましょう。（写真データの出典:神戸市 「阪神・淡路大震災『1.17の記録』」）（ニュース：「阪神・淡路大震災の記録」写真マップ）
今年の 5 月 28 ～29 日開催予定の GIS コミュニティフォーラムでは、ArcGIS 初心者の方にもわかりやすい 「開発なしで、簡単に、無料で利用できる」 豊富なストーリーマップのテンプレートとユーザー事例をご紹介する予定です。皆様にとってオープンデータ活用のヒントになれば幸いです。是非お気軽にご参加ください。
プログラム内容の詳細および参加登録は、「第11回 GISコミュニティフォーラム」をご参照ください。
ArcGIS Open Data で公開された世界中のデータセットを一括で検索できる Esri の 「ArcGIS Open Data コミュニティ サイト」 では、現在 23,000 件を超えるデータセットを検索・ダウンロードいただけます。また、データセット詳細画面にある [OPEN IN ArcGIS] をクリックすると、ArcGIS Online のマップ ビューアーにデータをすぐに追加することができます。ぜひお試しください。
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