ArcGIS Network Analyst 10 – バリア機能の拡張

ArcGIS Desktop 10 のエクステンション製品である ArcGIS Network Analyst 10 の新機能のうち、バリア機能の拡張についてご紹介します。

バリアを設定すると、一時的に対象ラインの通行を規制することができます。これまでバリアはポイントでしか指定できませんでしたが、バージョン 10 ではラインとポリゴンにも対応しました。また、通行を禁止するだけでなく所要時間を増加させるように設定することもできます。以下にいくつかの利用例をご紹介します。ここではルート検索を実行していますが、その他の解析(到達圏、最寄り施設の検出など)でも同様にバリアを設定することができます。

■ 降水量によるバリア
豪雨や積雪などにより、広い範囲で道路が通行止めになったり運転速度が遅くなったりする場合があります。このような範囲にポリゴン バリアを設定すると、より正確なルートと所要時間を計算することができます。

例えば、下図の左側の図は好天時の最短時間ルートを示しています。右側の図は同じ地点間の荒天時(豪雨)の最短時間ルートを示しています。降水量の多さによって所要時間が増加するため、降水量の多い地域を迂回するようなルートが算出されます。
Barrier1_3

■ 工事によるバリア
道路工事により片側通行規制がかかっている道路がオレンジと白のライン バリアで表現されています。下図の左側の図は平常時の最短時間ルートを示しています。右側の図は同じ地点間の工事中の最短時間ルートを示しています。片側通行規制により、平常時のルートでは時間がかかるため迂回路が算出されています。
Barrier2_2

■ バリアの作成について
既存のデータをネットワーク解析のバリアとして読み込む場合も、動的に作成する場合も、他のネットワーク要素(ストップ、施設など)を操作する場合と同じです。詳細は以下の Web ヘルプをご参照ください。

ネットワーク解析オブジェクトの作成

ネットワーク解析オブジェクトの読み込み

バリア