シンボルの表現にチャートを使用すると、異なる数値属性間の関係をマップ上に示すことができます。チャート マップでは、フィーチャ上に棒グラフまたは円グラフが表示されます。ここでは、棒グラフ(バーチャート)の凡例に関するヒントをご紹介します。バーチャートの使用詳細については Web ヘルプ をご参照ください。
バーチャート シンボルを使用すると、ArcMap のコンテンツ ウィンドウにチャート シンボルと数字が表示されます。数字は、マップ上のチャート シンボルに対する属性値を表します。たとえば、6,200 という数字は、コンテンツ ウィンドウの長いバーと同じサイズのマップ上のバーが 6,200 を表すことを意味します。この値は、使用している属性の最大値の約半分の値です。この例では、「都道府県別人口」レイヤの「1960年」と「2010年」属性の最大値は「12,431」です。半分の値は約「6,216」ですが、四捨五入されて「6,200」となります。短いバーはさらに半分の値「3,100」を表します。
レイアウトに凡例を挿入すると、デフォルトでは、凡例タイトル、チャート シンボル、数字、凡例パッチとそのラベルが挿入されます。
オプション操作 1
バーチャートが複数の属性間の相対関係だけを表す場合、チャート シンボルと数字は凡例に表示する必要がありません。次の手順でチャート シンボルと数字を凡例から削除することができます。
1.レイアウト上の凡例を右クリック → [プロパティ] を選択します。
2.[項目] タブ → [スタイル] ボタン → [プロパティ] ボタン → [一般] タブをクリックします。
3.[この見出しからのクラスのみ表示] で 2 つ目の [その他の値すべて] を選択します。1 つ目の [その他の値すべて] を選択すると、チャート シンボルと数字が表示されます。2 つ目の [その他の値すべて] を選択すると、凡例パッチとラベル(「1960年」と「2010年」)が表示されます。
4.すべてのウィンドウで [OK] をクリックします。
オプション操作 2
レイアウトに挿入したデフォルトの凡例をグラフィックスに変換して、より柔軟に変更を加えることができます。
1.レイアウト上の凡例を右クリック → [グラフィックスに変換] を選択します。
2.変換したグラフィックスを右クリック → [グループ解除] を選択します。
3.チャートシンボルと数字、凡例パッチとラベルは、まだグループ化されているので、それぞれグループ解除します。
4.さらにチャート シンボルをグループ解除します。
5.背景エレメント(上図で緑色の枠線で表示されているエレメント)は不要なので削除します。
6.残ったチャート シンボルはこれ以上グループ解除できませんが、これをテンプレートとして独自の凡例を作成します。ここでは、チャート シンボルの数値を、「10,000」などの切の良い数値に変更します。
a.[図形描画] ツールバーを表示し、長いバーと同じぐらいのサイズの四角形を描画します。
b.チャート シンボルを右クリック → [プロパティ] → [サイズと位置] タブを選択し、[高さ] の値をコピーして [OK] ボタンをクリックします。
c.a で作成した四角形を右クリック → [プロパティ] → [サイズと位置] タブを選択し、[高さ] の値を貼り付けます。[幅] にチャート シンボルの半分の値(この例では、0.4233)を入力して、同じ幅になるようにします。[適用] ボタンをクリックします(プロパティ ウィンドウはまだ閉じないでください)。これで、チャート シンボルと同じ幅、高さになりました。
d.この高さは、値「6,200」を表しているので「10,000」を表すように変更します。(10,000 / 6,200) * 100 を計算すると「161.29」となるので、[パーセンテージ] チェックボックスをオンにし、[高さ] を「161.29」に変更します。
[シンボル] タブを表示してシンボル色を変更し、[OK] をクリックします。
e.このグラフィックスをコピー & ペーストして、次に「5,000」を表すシンボルを作成します。「10,000」の半分なので、[高さ] を「50%」にします。
f.同様の操作を希望する値の数だけ繰り返します。
ガイドを使用すると、各グラフィックスを綺麗に揃えることができます。
g.最後に、凡例パッチのサイズと位置を調整し、不要なグラフィックスを削除して完成です。
■関連リンク
ESRI ジャパン Web サイト
・http://www.esrij.com/products/arcgis/desktop/arcgis-for-desktop/