すごい！ ArcGIS Online ベースマップをグレースケールにできる

インターネットに接続できる環境であれば誰でも使える背景図「ベースマップ」をグレースケールに変換して利用する方法をご紹介します。背景図がグレーになると、その上に重ねるレイヤのシンボルが際立ち、見せたい対象物がわかりやすい地図になります。

放射線マップ　　　　　　　　　　　　　　　大雨、洪水警報マップ

利用方法の概要は以下になります。
1. ArcGIS Online ベースマップへの ArcGIS Server 接続を設定。
2. モザイクデータセットを作成。 ※1
3. ベースマップサービスをモザイクデータセットへ追加。※1
4. グレースケール関数をベースマップサービスへ適用。※1

※1 ArcGIS ユーザータイプ Editor 以上のライセンスが必要

モザイクデータセットを作成するのに、ArcGIS ユーザータイプ Editor 以上のライセンスが必要です。ArcView ユーザでも作成済みのものを参照することは可能です。
次に具体的な手順です。

1. ArcGIS Online ベースマップへの ArcGIS Server 接続を設定。

1-1. ArcMap の [カタログ] ウィンドウを開き、[GIS Servers] のツリーを開きます。

1-2. [ArcGIS Server サーバの追加] をダブルクリックします。

1-3. [ArcGIS Server サーバの追加] ダイアログで、[GIS サービスの使用] を選択し、 [次へ] をクリックします。

1-4. [一般] ダイアログの、[インターネットサーバの URL] に次のアドレスを入力します： https://services.arcgisonline.com/arcgis/rest/services

[完了] をクリックします。

1-5. “arcgis on services.arcgisonline.com” への接続が作成されたことを確認します。

1-6. “arcgis on services.arcgisonline.com” フォルダを展開すると、たくさんのベースマップのマップサービスが表示されます。

2. モザイクデータセットを作成。

ここでは、新規ファイルジオデータベースにモザイクデータセットを作成します。

2-1. [カタログ] ウィンドウで、データを作成したいフォルダを右クリック → [新規作成] → [ファイルジオデータベース] をクリックします。

2-2. ジオデータベースの名前を、「GrayscaleBasemap」に変更します。
※任意の名前を入力できます。

2-3. ジオデータベースを右クリック → [新規作成] → [モザイクデータセット] をクリックします。

2-4. [モザイクデータセット名] に名前を入力します。[座標系] のプロパティボタンをクリックし、[空間参照プロパティ] ダイアログを開きます。

2-5. [空間参照プロパティ] ダイアログで [選択] をクリックします。
[座標系の参照] ダイアログで、[Projected Coordinate Systems] → [World] → [WGS 1984 Web Mercator (Auxillary Sphere).prj] を選択し、[追加] をクリックします。[空間参照プロパティ] ダイアログで [OK] をクリックします。