位置情報付き写真を利用したサンプルコード(ArcGIS Runtime SDK for iOS)を公開しました!

位置情報付き写真を利用したサンプルコード

日常生活や旅行では、素敵な出会いがあったり、お気に入りの場所を見つけたりしたときに、写真を撮ることもありますよね。そんな素敵な思い出を、地図とともに振り返ってみませんか?

今回、GPS 機能を搭載したスマートフォンなどで撮影された位置情報付き写真を使って、地図と一緒に見ることができる iOS アプリのサンプルコードを公開しましたので、お知らせします。

このサンプルコードを使って、あの時、あの場所での大切な思い出を振り返ってみてはいかがでしょうか。

位置情報付き写真を利用したサンプルコード

このサンプルのポイントは下記のようになっています。

1. 画像の取得と GPS 情報(緯度経度)の取得
iOS 4 で追加された AssetsLibrary フレームワークを利用し、iPhone / iPad 内のフォトライブラリにアクセスして、画像の Exif 情報を取得します。これに含まれる GPS 情報を位置情報として利用します。

2. 座標値の変換
サンプルでは背景地図として米国 Esri社が配信している背景地図を利用しているため、GPS で取得する緯度経度の情報を背景地図の座標系 WGS 1984 Web メルカトル (Auxiliary Sphere)の座標系へと変換します。その方法は、以前のブログ「Tips for ArcGIS Web Mapping~座標を緯度経度で表現しよう~」で紹介した方法と同様です。
ArcGIS Runtime SDK for iOS では、AGSGeometry クラスの AGSGeometryGeographicToWebMercator 関数 を利用することができます。

AGSGeometryGeographicToWebMercator(<変換前のジオメトリ>)

3. 写真と地図上のポイントとの関連付け
位置情報を基にポイントのグラフィックを作成し、その属性値のひとつに写真の ID を持たせることで、写真と地図上のポイントとの関連付けを行いました。

4. 住所情報の取得
座標値から住所を取得するジオコーディング(逆ジオコーディングもしくはリバースジオコーディング)を組み込みました。ArcGIS Runtime SDK for iOS の AGSLocator クラスArcGIS Online のジオコーディング サービスを利用しています。

本サンプルは ArcGIS Runtime SDK for iOS を利用しましたが、ArcGIS Runtime SDK for Smartphones を利用すれば、本サンプルのようなものから、ArcGIS Online や ArcGIS for Server をさらに活用して自分が取得した位置情報を皆で共有するアプリや、解析機能を持たせた高度なアプリなどを作成することができます。

日常から業務利用まで様々なシーンに最適化したモバイル GIS アプリケーションを効率よく作成することができる、それが ArcGIS Runtime SDK for Smartphones の特徴です。

みなさんも独自のアプリを作成してみてはいかがでしょうか。

開発する際の基本的な開発手順を記したスタートアップガイドを各プラットフォーム( iOS、Android、Windows Phone )で提供しております。本サンプルに加え、以前のブログでも ArcGIS for Smartphones の利用方法などをご紹介していますので、それらも合わせてご活用ください。

■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト
ArcGIS Runtime SDK for iOS スタートアップガイド
ArcGIS Runtime SDK for Android スタートアップガイド
ArcGIS Runtime SDK for Windows Phone スタートアップガイド

Esri 社(米国)Web サイト
ArcGIS Runtime SDK for iOS
ArcGIS Runtime SDK for Android
ArcGIS Runtime SDK for Windows Phone

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