7 月 8 日(月)から 7 月 12 日(金)まで開催された 第 33 回 Esriユーザ会に参加してきました!
Esri ユーザ会とは?
毎年 7 月頃にアメリカ、サンディエゴで開催される Esri 主催のユーザ会です。
GIS のユーザ会としては最大規模で、今年は世界 130ヶ国から約 1 万 5000 人が参加しました。
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さて、今年は特に 3D関連の話題で盛り上がっていました。今回のブログはユーザ会で公開された 3D GIS の最新情報を 3 つお届けします。
①ArcGIS 3D Analyst バージョン10.2 と Esri CityEngine 2013.1
今秋国内リリース予定の次期バージョン、ArcGIS 10.2 では、3D Analyst にもいくつか新機能が追加されています。その中から 2 つの新しいジオプロセシング ツールをご紹介しましょう。
■ CityEngine ルールからフィーチャを作成
このツールを使うと、3D 都市モデルを生成できる製品 「Esri CityEngine」 のルールをパッケージ化した「ルール パッケージ」を ArcScene 上でデータに適用することができるようになります。すると、CityEngine のようなリアルな 3D の建物を ArcScene 上に追加し、編集することができます。
そして、そのルール パッケージを作成することができる CityEngine 2013.1 が国内では年内にリリースされる予定です。
■3D ウェブ シーンにエクスポート
ArcScene で作成した 3D データを、ArcGIS Online 上にアップロードし、ウェブ シーンで一般に公開・共有することができるようになります。3D Analyst を使って解析を行った結果を共有し、世界中の人達からコメントをもらう事もできます。
3D Analyst の解析結果をウェブ シーンにアップロード
②次世代 GIS ソフトウェア「ArcGIS Professional」
これまでの ArcGIS for Desktop のインタフェースとは根本的に異なる ArcGIS Professional という新しいソフトウェアが現在開発されています。ArcCatalog, ArcMap, ArcScene, ArcGlobe が統合された一つのアプリケーションとして、同じアプリケーション内で Scene と Globe を切り替えることができ、更に 2D と 3D の並列画面表示ができるようになるようです。よりオンラインと親和性が増し、64ビットアプリケーションでもある ArcGIS Professional では更に快適な操作が可能となっています。
新製品 ArcGIS Professional : 2画面表示で 2D と 3D を同期させてデータを操作することが可能
③次世代 ウェブ シーン
今回発表されたものの中に、次世代ウェブ シーンというものが紹介されていました。 従来のウェブ シーンよりさらに豊富で強力な機能が多数追加されるようです。
主な新機能
・グローバル ビューのサポート
・ジオコーディング サービスのサポート
・ArcGIS Online ベースマップの利用
新ウェブ シーン:大規模のコンテンツをサポート可能
いかがでしたか?これから GIS はますます3次元でデータを扱える時代に進んでいきます。これらの 3D関連の情報やリリースは今後も弊社ホームページなどで紹介しますので、皆さんも機会があれば、是非3D GIS をご活用ください。
なお、この情報は現時点での情報ですので、予告なく変更される場合があります。ご了承ください。
■関連リンク
Esri 社 Web サイト
・UC 公式サイト
・UC 写真ギャラリー
製品ページ:
・Esri CityEngine
・ArcGIS 3D Analyst