ArcGIS API for JavaScript バージョン 3.7 をリリースしました!

ArcGIS API for JavaScript の最新バージョン 3.7 をリリースしました。今回のバージョンアップでは、一般的な機能である初期表示位置に戻るホーム ボタンや現在地を表示するロケート ボタンなどの便利なマップ ウィジェットの追加や、レンダラの新機能によるクライアント サイドにおける描画表現の向上など、盛りだくさんの内容となっています。以下に、本バージョンにおける新機能の一部をご紹介します。

新しいマップ ウィジェット
一般的に使用されるいくつかの機能をシンプルに実装、利用できるようにデザインされたマップ ウィジェットが追加されました。新たに追加されたマップ ウィジェットは以下の通りです。

・ベースマップ トグル:背景地図の名前と画像がウィジェットに表示され、クリックすることで地図に表示する背景地図と切り替えることができます。
・ホーム ボタン:ホーム ボタンをクリックすることで、地図の表示範囲をアプリケーションで設定されている初期表示範囲に戻すことができます。
・ロケート ボタン:ロケート ボタンをクリックすることで、GPS や IP アドレス、Wi-Fi 等から取得されるユーザの現在位置を地図上に表示します。
・レイヤ スワイプ:ドラッグで動的に操作が可能なコントローラを追加してレイヤの比較を可能にします。

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レンダリングの新機能
フィーチャ レイヤのためのレンダラに新機能が追加され、クライアント サイドにおける描画表現の幅が広がりました。従来のフィーチャ レイヤのレンダラでは実現できなかった属性値をもとにしたシンボルの回転や縮尺に合わせたレンダラ設定など多くの機能が追加されています。追加された新機能は以下の通りです。

・Rotation:ポイントの属性値をもとにシンボルを回転して表示
・Symbol Scaling:半径や幅などの値を持つ属性値をもとに現実のサイズを反映してシンボルを表現
・Dot Density Renderer(※ベータ版):ポリゴン内に表示されるドットの密度で属性値を表現
・Scale Dependent Renderer:表示縮尺あるいはズーム レベルに応じてレンダラを定義

詳細については Better Vector Mapping(英語ページ)をご参照ください。

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SVG ベースのフィーチャの CSS スタイル定義によるシンボル表現

SVG(スケーラブル ベクター グラフィックス)を使用して描画されるフィーチャ レイヤあるいはグラフィックス レイヤのグラフィックのスタイルを CSS で定義できるようになりました。CSS で定義したスタイルをもとにした個別値分類あるいは数値分類によるレンダラも可能です。なお、Internet Explorer のバージョン 8 以前のような SVG をサポートしていないブラウザには対応していません。詳細は Styling SVG with CSS(英語ページ)をご参照ください。

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その他の機能拡張/仕様変更
・optimizePanAnimation オプション(マップ):centerAt(指定した座標を中心に表示)あるいは setExtent(指定した範囲を表示)などのメソッドを使用したマップの移動時に発生する移動間の背景地図のタイル読み込みを停止することができます。サーバ間の通信を軽減し、即座に指定位置へ移動することが可能になります。
・refreshInterval プロパティ(レイヤ):プロパティに設定した時間間隔でレイヤが自動的にリフレッシュされるようになります。データ更新が頻繁に行われるレイヤを参照している際に、自動的に最新の情報を表示するように設定することが可能です。

その他の更新情報や新機能については、ArcGIS for Developers の ArcGIS API for JavaScript 新機能(英語ページ)をご参照ください。

■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト:
・ArcGIS API for JavaScript:http://www.esrij.com/products/arcgis/developer/arcgis-web-mapping/arcgis-api-for-javascript/

Esri 社(米国)Web サイト:
・ArcGIS API for JavaScript:https://developers.arcgis.com/en/javascript/

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