ArcMap で作業をしていて、ラベルのフォントなど、デフォルトから別のものに変更する作業が面倒だと感じたことはないでしょうか。前回は作業を効率化できる 便利なショートカット をご紹介しましたが、今回は設定しておくと便利な ArcMap オプションをご紹介します。これまで毎回設定していた繰り返しの作業が減るかもしれません。
ArcMap オプションには、ArcMap の [カスタマイズ] メニュー → [ArcMap オプション] からアクセスします。
一般タブ
新規マップ ドキュメントのデフォルトを相対パスにする
チェックボックスをオンにしておくと、相対パス でマップ ドキュメントが保存されます。
[個別属性] ツールのデフォルト レイヤを変更する
[表示レイヤ] に設定しておくと、[個別属性] ツールでマップ上をクリックしたときに複数の
レイヤが重なっている場合、その位置に表示されているフィーチャ/セルをすべて [個別属性]
ウィンドウにリストすることができます。
マウス ホイールによる操作
マウス ホイールでマップを拡大/縮小するときに、意図したのと逆の動きをしたことはないで
しょうか? [前方へ回転] を [拡大] に設定しておくと、一般的なウェブ マップと同じ動きを
します。
データ ビュー タブ
デフォルト ラべリング プロパティ
ラベルのフォントをレイヤ プロパティから毎回変更していませんか?デフォルト フォントを
よく使用するものに設定しておくと、フォントを毎回変更する必要がなくなります。
テーブル タブ
テーブルのフォント
属性テーブルを開いたときにデフォルトのフォントだと文字が小さくて見づらいと感じたこと
はありませんか?デフォルトのフォントを見やすいものに変更しておくと便利です。
ラスタ タブ → ラスタ レイヤ タブ
デフォルト RGB バンドの割り当て
衛星画像をよく利用する場合は、[4 バンド以上のデータ ソース] を「3, 2, 1」の順番に変更
しておくと、ほとんどの場合データ追加時に自然な色で表示されます。
カスタム レンダリング デフォルトの有効化
衛星画像を利用しない場合は、[カスタム レンダリング デフォルトの有効化] をオンにし、[ス
トレッチ タイプ] を [なし] に変更しておくと、データ追加時にストレッチのかからない自然な
色で表示されます。
作業時間が短縮できそうなオプションはありましたか?このほかにも設定できるオプションがありますので、業務に活用できそうな ArcMap オプションを探してみてはいかがでしょうか。
■関連リンク
・ArcGIS Desktop のパフォーマンスを改善するには?
・ArcMap オプションの設定(ArcGIS ヘルプ)