前回、図郭単位でマップを画像に連続出力する方法をご紹介しましたが、今回は応用編として、出力画像に任意の名前を指定する方法をご紹介します。
前回同様、例として ArcGIS データコレクション スタンダードパックに含まれる、平成21年の土地利用細分メッシュ データを使用し、1 次メッシュ単位で北海道の土地利用図を連続出力します。
【手順】
1. 出力したい地図のレイアウトを作成し、データ ドリブン ページを設定します。
2. データ ドリブン ページを設定しているマップ ドキュメントを ArcMap で開きます。
3. [標準] ツールバー上の [Python] ボタンをクリックして [Python] ウィンドウを開きます。
4. データ ドリブン ページを JPEG 画像に出力します。
前回は、ファイル名にページ番号を使用しましたが、データ ドリブン ページの図郭として使用している 1 次メッシュ レイヤには、メッシュの番号(MESH_ID)と名前(図名)の属性がありますので、今回はこれらをファイル名に指定して画像を出力します。
[Python] ウィンドウに次のように入力すると「D:土地利用JPEG_2」フォルダに「<MESH_ID>_<図名>」という名前の JPEG 画像が連続出力されます。
[Python コード]
import os MXD = arcpy.mapping.MapDocument("CURRENT") DDP = MXD.dataDrivenPages PATH = ur"D:土地利用JPEG_2" for pageNum in range(1, DDP.pageCount + 1): DDP.currentPageID = pageNum MESH = DDP.pageRow.getValue("MESH_ID") NAME = DDP.pageRow.getValue("図名") FILENAME = str(MESH) + "_" + NAME arcpy.mapping.ExportToJPEG(MXD, PATH + os.sep + FILENAME + ".jpg")
ファイル名にメッシュの番号と名前を使用することによって、後で使用したい場合に、対象地域の画像を探しやすくなります。出力のファイル名に指定するフィールドは任意に指定できますので、是非ご活用ください。
[注意事項]
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■関連リンク
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