以前のブログで CityEngine ウェブ ビューアについてご紹介しましたが、皆さん、ウェブ ビューアを実際に体験していただけたでしょうか?このウェブ ビューアで自身の持っている 3D データを見てみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?ウェブ ビューアで 3D データを見るには、ウェブ シーン ファイル(.3ws)というファイルが必要です。今回はそのウェブ シーン ファイル(.3ws)を作成し、ArcGIS Online 上にアップロードして一般に公開する方法をご紹介します。
ウェブ シーン ファイルを作成できる製品は 2 つあります。それが ArcGIS 10.2 の 3D Analyst エクステンションと Esri CityEngine です。
① ウェブ シーン ファイルを作成する
ArcGIS 3D Analyst を使用してウェブ シーン ファイルを作成
ArcGIS 3D Analyst からウェブ シーン ファイルを作成するメリットは、ArcGIS で解析した 3D GIS 解析結果をウェブ シーン ファイルに変換できることです。
※変換できるデータの詳細については、こちらをご参照ください。
1. 必要な 3D データを保存した ArcScene のドキュメント ファイル(.3xd)を用意します。
2. [ArcToolbox] → [3D Analyst] → [CityEngine] → [3D ウェブ シーンにエクスポート] ツールをクリックし、ツールを実行します。
Esri CityEngine からウェブ シーン ファイルを作成
CityEngine からウェブ シーン ファイルを作成するメリットは、CityEngine 内で作成した 3D 都市モデルをすべてそのままウェブ シーン ファイルに変換できることです。
1. CityEngine でウェブ シーンにエクスポートしたいデータを全て選択し、[File] メニュー → [Export Models…] を選択します。
2. 表示されたウィンドウ上でファイルのエクスポート形式として [CityEngine WebScene] を選択します。
3. 出力場所や出力名、その他のパラメータを指定し、[Finish] をクリックします。
② ウェブ シーン ファイルを ArcGIS Online 上にアップロードする
エクスポートが完了すると、指定した出力場所に .3ws という拡張子のファイルが作成されます。この .3ws が ArcGIS Online 上にアップロードし、共有することができるファイル形式となります。では、.3ws ファイルを ArcGIS Online にアップロードして、ウェブ シーンで開いてみましょう。
1. ウェブ ビューアに対応しているブラウザを立ち上げ、ArcGIS Online にサイン インします(アカウントを持っていない方は、アカウントを作成してサイン インしてください)。
2. サイン インが完了したら、マイ コンテンツ → [アイテムの追加] をクリックし、表示されたダイアログ上で、作成した .3ws ファイル、タイトル、タグを指定して、[アイテムの追加] をクリックします。
3. ファイルがアップロードされると自動的にウェブ シーンの詳細設定のページが開きます。画像下の [開く] → [アプリケーションの表示] を選択すると、ウェブ ビューアが起動します。
共有されたウェブ シーン(日影解析)
※ Google Chrome、または Firefox のブラウザでご覧ください。
3D ウェブ シーンを作成する方法はとても簡単です。ArcGIS や CityEngine で作成した 3D の成果物を共有することで、色々な人の目に留まり、情報を共有し、伝えることができます。是非一度 3D データを ArcGIS Online にアップロードし、共有してみてください。
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