ArcGIS Survey123 2020 年 10 月 アップデートの新機能情報

調査票形式の現地調査アプリである ArcGIS Survey123 が 2020 年 10 月にアップデートされました。実装された多数の新機能の中から、主な新機能を本ブログでご紹介します。

<調査票の機能拡張>

Web デザイナーは、調査票を直感的にデザインできるブラウザー ベースのツールです。リスト内の選択肢をランダムにするオプションなどが追加されました。

Survey123 Connect では、XLSForm スプレッド シートを使用して調査票を設計することができます。今回のアップデートにより、Survey123 Connect の UI が刷新され、オーサリングと調査票管理の操作性が向上しました。また、XLSForm のサポートが拡張され、選択肢の外部ファイル参照や質問の可視化ルールなどの作業性が向上しました。

ランキングの質問

選択肢を入れ替えて、ランク付けすることができるランキングの質問を Web デザイナーに加え、Survey123 Connect でも作成できるようになりました。

選択肢のランダム表示

リスト内の選択肢をランダムな順序で表示できるようになりました。選択肢を固定した順番で表示することで生じるバイアスを減らしたい場合に重要です。単一の選択肢、複数の選択肢、ランキングの質問タイプで選択肢の順序をランダムにすることができます。下の画像は Web デザイナーでの設定の例です。Survey123 Connect の場合は、各質問タイプの parameters 列に「randomize=true」を入力します。

選択肢の外部ファイル参照

Survey123 Connect の XLSForm に「select_one_from_file」と「select_mulitple_from_file」質問タイプが追加されました。

XLSForm ドキュメントの選択肢ワークシートに保存されているリストではなく、CSV ファイルに保存されているリストを参照することができます。調査に非常に長い選択肢のリストがある場合は、CSV 内の選択リストを参照することで、調査の読み込みを高速化することができます。

設定方法の詳細は Survey123 Tricks of the Trade: Choice Filters の「External choice lists」をご参照ください (英語のみ)。

質問の非表示設定

調査票の質問を非表示にできる hidden 表示設定が Survey123 Connect のすべての質問タイプに適用できるようになりました。例えば、geopoint 質問タイプを非表示にすると、フィールド アプリを使用して調査に回答した場合、調査票上ではマップは表示されませんが、端末の位置情報がポイントとして取得されます。

<Survey123 Connect UI の更新>

Survey123 Connect の UI が更新され、ダイアログやツールバーの配置が変わり、より見やすく使いやすくなりました。

<レポート>

Survey123 では、表、地図、写真などを含む高品質のレポートを作成することができます。

構文のクイック リファレンス

レポートのテンプレートは Microsoft Word で作成します。[テンプレートの管理] 画面の [クイック リファレンス] から、構文をすぐに参照できるようになりました。

また、レポート内で、レコードやレイヤーのインデックスの取得、日付の形式 (ロケール) の設定、マップの回転ができるようになりました。

その他の新機能につきましては、ヘルプをご覧ください。

ぜひ最新の Suevey123 のアプリにアップデートして、たくさんの新しい機能を使ってみてください。

■関連リンク

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