ソーシャルメディアの Web アプリケーション テンプレートが新しく生まれ変わりました!

Esri のエンジニアによって GitHub で公開されている Web アプリケーション テンプレートは、ダウンロードしてすぐに動作する Web GIS アプリケーションとして利用することができます。開発者の方であれば、これらのテンプレートを利用することで Web GIS アプリケーションの開発工数を抑えたり、実装の参考にしたりすることができます。 そのなかでも、ソーシャルメディアの Web アプリケーション テンプレートは GIS データとソーシャルメディアが配信する位置情報を持ったデータを重ね合わせて表示するための機能を備えています。Esri はこのようなテンプレートを以前より公開していましたが、新しく生まれ変わったテンプレートでは機能をよりシンプルに、スマートフォン・タブレットにも対応したデザインとなっています。以下では、そのデザインと機能について簡単にご紹介していきます。

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■レスポンシブ Web デザイン
昨今では Web サイトを作成する際に、PC の Web ブラウザだけではなく、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末の Web ブラウザでも閲覧できるようにすることが一般となりつつあります。その際に、サイトを閲覧するブラウザの表示サイズ(解像度)によって動的にレイアウトを変化するようにデザインすることをレスポンシブ Web デザインと呼びます。 新しいソーシャルメディア テンプレートではこのレスポンシブ Web デザインが採用されており、PC でもスマートフォンでも快適にマップ操作ができるように、ブラウザのサイズに応じてレイアウトが変化するように作られています。

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■新しく追加されたコンテンツ
以前のソーシャルメディア テンプレートで利用できたソーシャルメディア コンテンツは Twitter、Flickr そして YouTube の3つでした。新しいテンプレートでは Instagram と 観光用 Web カメラ(Webcams.travel が提供する世界の観光用ウェブ カメラ)が追加されました。特に Instagram は素敵な写真が多いのでマップと共に私たちの目を楽しませてくれます。 

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■Web マップ ID を設定するだけでアプリケーションが作れる
Web アプリケーション テンプレートでは基本的に ArcGIS Online で作成した Web マップの ID を参照します。テンプレートをダウンロードしたら public-information-map-template-js-master フォルダを開いて、config フォルダにある defaults.js ファイル内のテキストを編集するだけでさまざまな設定が可能です。このように特に開発をしなくても、ArcGIS Online で好きなマップやレイヤを設定して Web マップとして保存し、設定ファイルでご自身の Web マップ IDを登録するだけで、すぐに自分だけのソーシャルメディアの Web マップ アプリケーションとして起動することができます。 

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以上、ソーシャルメディアの Web アプリケーション テンプレートの説明となりますが、基本の仕様をそのままお使いいただいてもよいですし、あるいはソーシャルメディアのような外部サービスを Web GIS と連携させる良い実装例として参考にされるのもよいかもしれません。Esri が GitHub に公開しているプロジェクトを集約した Esri GitHub ではこれ以外にも多くの Web アプリケーション テンプレートを公開していますので、ぜひ一度ご参照ください。

■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト:
ArcGIS Online:http://www.esrij.com/products/arcgis/online/arcgis-online/
ArcGIS API for JavaScript:http://www.esrij.com/products/arcgis/developer/arcgis-web-mapping/arcgis-api-for-javascript/

Esri 社(米国)Web サイト:
Esri GitHub:http://esri.github.io/
ArcGIS Online:http://www.esri.com/software/arcgis/arcgisonline
ArcGIS API for JavaScript:https://developers.arcgis.com/en/javascript/

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