ArcGIS for Desktop の新しいアプリケーションである、ArcGIS Pro の最新バージョン 1.1 をリリースしました。
本記事では、ArcGIS Pro 1.1 の主な新機能についてご紹介します。
レンジ スライダー
レイヤーの属性値の範囲(レンジ)をスライダーバーなどで対話的に指定することにより、データを動的にフィルタリングして表示することができます。例えば、建物内の特定の階を視覚化したり、犯罪率が最も低い近隣エリアのみを表示したり、マルチディメンションの海洋 netCDF データセットから特定のレンジの塩分濃度および水温を表示することができます。下図では、人口の総数が 100,000~900,000 の市区町村のみを表示しています。
LAS レンダリング
・強度値と RGB 値のサポート
LAS データ(レーザー測量で取得された大量の点群データ)の表示機能が強化され、LAS データの各ポイントに割り当てられた強度値および RGB 値でレンダリングすることができるようになりました。強度値に基づいて LAS データを表示することで、白黒航空写真のような画像を作成できます。また、RGB 値に基づいて表示した LAS データと高精度の標高値を組み合わせることで、リアルな 3D シーンを作成することができます。
・ストレッチ レンダリング
従来のように値をグループ分けせず、連続値で表示できるようになりました。
ArcGIS Pro SDK for Microsoft .NET
.NET 4.5 ベースのアドインを開発するための SDK が登場しました。SDK を使用することで、ArcGIS Pro を拡張することが可能です。なお、SDK を利用するには、Visual Studio 2013 以上が必要です。
上記以外の新機能につきましては、「ArcGIS Pro の新機能」ページをご参照ください。