3D 対応フリー ビューアー ArcGIS Earth が 1.4 にバージョンアップ!フォントの設定が可能になりました!

無料の GIS ビューアー「ArcGIS Earth」が 1.4 にバージョンアップしました!

今回のバージョンアップでは、特に Portal for ArcGIS との接続・設定に関する機能が強化されています。また、設定ファイル(*.xml)による各種設定の変更も可能になりました。

本ブログでは、設定ファイルを変更して日本語フォントを利用できるようにする手順をご紹介します。これにより、[Draw] ツールでエレメント名に日本語を使用することができるようになりました。

■日本語フォントの設定手順

  1. ArcGIS Earth 1.4 をインストールします。
  2. XML ファイルの編集を行うため、XML 用のエディターを用意します。本記事では Microsoft 社の「XML Notepad 2007」を使用しますが、任意のエディターを使っていただいても構いません。
    ※紹介する手順と若干異なる場合があります。また、メモ帳などを使う場合は文字コードを UTF-8 で保存するようご注意ください。
  3. C:\Program Files\ArcGIS\Earth\bin フォルダーを開き、xml ファイルを XML Notepad 2007 で開きます(作業の前に、設定ファイル(config.xml)のバックアップを取っておくと安心です)。
  4. ツリーを展開し、[fonts] → [symbolFontName] → [value] のフォント名を書き換えます。
    ※デフォルトのフォントは「Arial」です。お使いのコンピューターにインストールされているフォントを指定してください。
    ※インストールされているフォントは C:\Windows\Fonts で確認できます。

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  1. 今回はフォントを「メイリオ」に設定します。変更したら、ファイルを上書き保存して閉じます。

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  1. ArcGIS Earth を起動して、[Draw] ツールで描画すると、日本語ラベルを指定したフォントで表示することができます。

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設定変更後

また、設定ファイルは ArcGIS Earth のインストール時に読み込むことができるため、インストーラーと設定ファイルを一緒に配布することで、複数のユーザーと設定を共有することもできます。

■設定ファイルの読み込み

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いかがでしたでしょうか。ArcGIS Earth は、現時点では GUI は英語ですが、今後日本語化が予定されています(時期未定)。シェープファイルやテキストファイル、KML(KMZ)ファイル、ArcGIS Online サービス、OGC の Web サービスなど、各種 GIS データを表示したり、読み込んだ CSV ファイルやマップに描画したエレメントを KML ファイルに出力したりすることができます。他にも、距離や面積の計測、図形の描画、画面イメージの保存・印刷等、多くの機能を持っています。

メールアドレスを登録するだけでダウンロードできますので、この機会にぜひお試しください。

■関連リンク
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ArcGIS Earth Online Help(英語)

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