困ったときに役に立つ! ArcGIS for Desktop に付属する4つの便利なユーティリティ

ArcGIS for Desktop をご利用中の方で、以下のようなことで困っていませんか? そのような場合は ArcGIS for Desktop に付属する 4 つのユーティリティをご活用ください!

ArcGIS for Desktop(および国内対応パック)をインストールすると、便利な 4 つのユーティリティも一緒にインストールされます(下表)。これらのユーティリティは、ArcMap や ArcGIS Pro とは別のスタンドアロン アプリケーションとして機能するものです。この記事では、各ユーティリティの機能や使い方をおおまかにご紹介します。

※ArcGIS for Desktop で利用できるデスクトップ GIS アプリケーション(ArcMap と ArcGIS Pro)によって利用可能なユーティリティは異なります。

※1~3については、[スタート] メニュー → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [Desktop Tools] から利用できます。

1. ArcGIS Document Defragmenter

ArcGIS for Desktop のドキュメント(*.mxd、*.sxd、*.3dd)を繰り返し使用することで生じるファイルの断片化(ディスク フラグメンテーション:ファイル サイズの増加や処理速度低下などの原因となる)の解消(デフラグ)に利用するユーティリティです。ドキュメントのファイル サイズを大幅に減らすことができます。「繰り返し使用しているドキュメント ファイルが大量にある」「少しでもファイル サイズを減らしたい」というような場合に有効です。使い方は、ユーティリティを起動して対象のドキュメント ファイルとファイルの処理方法を指定して、[OK] をクリックします。処理が開始され、ファイル サイズを減らすことができます。以前の記事「ArcGIS ドキュメントのデフラグとその効果」でも詳しく紹介していますのでご覧ください。

2. MXD Doctor

なんらかの理由で破損した *.mxd ファイルを解析し、修復可能なエンティティ(マップ・データ フレーム、ページ レイアウト、VBA プロジェクト、スタイル ギャラリー、サムネイルのプレビュー)を抽出するユーティリティです。修復可能なものを新規 / 既存の *.mxd ファイルにコピーできます。「*.mxd ファイルを開こうとするとエラーが出て開けない」という場合に有効です。

壊れた *.mxd のバックアップを取ってから、ユーティリティを使用して解析します。ドキュメント ステータスが修復可能なエンティティのみ修復することができます。また、プレビューを確認する機能や、診断レポートを保存する機能もあります。

詳しい機能や使用方法は、サポート サイト(要ログイン)ヘルプ ページをご覧ください。

3. シェープファイル文字コード設定ユーティリティ

ArcMap と ArcGIS Pro の現在の文字コード設定を確認し、UTF-8 か Shift_JIS に設定を変更するユーティリティです。ArcGIS では、バージョン 10.2.1 からシェープファイルの作成・出力時のデフォルトの文字コードが UTF-8 に変更されましたが、国内で流通しているシェープファイルの文字コードの多くが Shift_JIS のため、場合によって文字コードを使い分ける必要があります。ArcGIS 10.4 以降では、国内対応パックをインストールすることでデフォルトの文字コードが Shift_JIS に変更され、同時にこのユーティリティもインストールされます。文字コードの違いによる影響や注意点などは、弊社サポート サイト(要ログイン)で案内しています。

ユーティリティを起動して対象アプリケーションを選択すると、現在の文字コード設定を確認して設定したい文字コードを選択することができます。

4. Advanced ArcMap Settings ユーティリティ

ArcMap からは変更できない高度なカスタマイズ設定を行うユーティリティです。通常、<C:\Program Files (x86)\ArcGIS\Desktop10.x\Utilities>に「AdvancedArcMapSettings.exe」がインストールされます。各種ダイアログの表示設定やデフォルトのシンボル設定など、多くの設定が可能です。

たとえば、[その他] タブの [画面移動とスクロール] → [マウス ホイールの動作] を [上下にスクロール] に変更すると、ArcMap のマップ上でマウス ホイールを動かす際のデフォルトの動作が拡大縮小から上下移動に変更されます。

いかがでしたでしょうか? ArcGIS for Desktop と同時にインストールされるユーティリティをぜひご活用ください。

■関連リンク

ArcGIS ドキュメントのデフラグとその効果