4 月 12 日にクラウド GIS である ArcGIS Online の最新バージョンをリリースいたしました。主な新機能をご紹介します。
ユーザー エクスペリエンス
コンテンツのカテゴリ
グループ コンテンツや組織全体のコンテンツを整理する新しい方法として、カテゴリの設定が追加されました。これにより、他のユーザーは組織内のマップやレイヤーなどのアイテムを検索しやすくなります。
ギャラリー ページ
ギャラリー ページは再設計され、新しいレイアウトとオプションによってギャラリー アイテムをさまざまな方法で検索したり、並べ替えたり、フィルター処理したり、表示したりすることができるようになりました。
空間解析
[境界のディゾルブ] ツール
[境界のディゾルブ] ツールに [マルチパート フィーチャの作成] オプションが追加されました。
マッピングとビジュアライゼーション
レイヤーの追加操作の改善
マップ ビューアーのレイヤーを追加する操作性が改善されました。[レイヤーの検索] と [Living Atlas レイヤーの参照] で検索結果をテーブル ビューやリスト ビューで表示でき、結果の並べ替えやフィルターが可能になりました。
検索結果のタイトルをクリックして詳細を確認したり、お気に入りに追加したりすることもできます。
主要カテゴリ スタイルの拡張
スタイルの変更で、[主要カテゴリ] と [主要カテゴリおよびサイズ] で選択できる属性が 3 個から 10 個に増えました。
凡例の表示設定
色、サイズ、透過度を表すカラー ランプを凡例内に表示/非表示できる設定が追加されました。
シンボル セットの追加
アメリカ国立公園のシンボル セットが新しく追加されました。
3D
面積の計測
シーン ビューアーで水平面の面積と周囲の計測が可能になりました。
パフォーマンスの向上
シーン ビューアーのパフォーマンス (安定性/スピード) が改善されました。メモリー管理が向上し、より少ないメモリーで多くのデータ表示が可能になりました。
エッジ レンダリング
3D 建物にエッジをオプションで表示できるようになり、屋根の形状や壁などの詳細を表現できるようになりました。
モバイル デバイス対応
モバイル デバイスのブラウザーで、シーン ビューアーの 3D コンテンツの可視化がサポートされました。
データの取得と管理
データのアペンド
データのアペンドで、入力ファイルに Excel と GeoJSON を指定できるようになりました。
ユニーク値の設定
指定した属性フィールドにユニークな値以外は入力できない制限が設定可能になりました。ユニーク値に設定することで、編集時に重複した値の入力ができなくなり、重複した値があるデータのアペンドもできなくなります。
ビューで定義した対象地域の再利用
マップ ビューアーに対象地域を定義済みのビュー レイヤーが追加されている場合、他のビュー レイヤーに対してその対象地域を再利用して定義できるようになりました。
クラウド ドライブ上にあるファイルからの公開
クラウド ドライブ上に保存された GeoJSON ファイル、シェープファイル、ファイル ジオデータベースをホスト フィーチャ サービスとして公開することが可能になりました。
各レイヤーのメタデータの参照
ホスト フィーチャ レイヤー内の個々のレイヤーのメタデータをアイテム詳細ページで参照可能になりました。設定されたメタデータをファイル ジオデータベースに出力すると、各レイヤーのメタデータが含まれた状態でフィーチャ クラスにエクスポートできます。
管理
- 利用可能なクレジット数をメンバーに割り当てた場合、メンバーが自分のプロフィール ページでクレジット残量を確認できるようになりました。
- カスタム ロールに、コンテンツのカテゴリの管理を行う新しい管理者権限が追加されました。
アプリ
メディア マップ テンプレート
アプリ テンプレートに、新しくメディア マップが追加されました。Web メディアへの埋め込みに適したシンプルな UI で提供します。
ストーリー マップ ツアー
新しいレイアウトとして、サイド パネルを選択できるようになりました。
ストーリー マップ カスケードの印刷
カスケード アプリの [共有] ウィンドウから印刷ができるようになりました。
印刷オプションで、テキストを黒くする、PDF に印刷した場合はハイパーリンクが付くように設定する、などが可能です。
ストーリー マップ シリーズでのストーリー アクション
文字のリンクをクリックすると、マップ内の特定の場所にズームしたり、他のセクションに切り替えたりできるストーリー アクションがマップ シリーズで利用できるようになりました。
Operations Dashboard for ArcGIS
フィルターやフラッシュなどのアクションを、シリアル チャート、パイ チャート、リスト、マップなどで使えるようになりました。また、動画やドキュメントをエンベデッド コンテンツとして埋め込めるようになりました。
※ 日本語属性に対してアクションを設定する場合は、組織サイトの [サイト設定] → [セキュリティ] → [標準の SQL クエリのみを許可します。] のチェックをオンになっていることをご確認ください。
Web AppBuilder for ArcGIS
指定した範囲に格子線を作成するインデックス格子線グラフィック ウィジェットや、マップ上にラインや円などのグラフィックを描画して距離や角度などを表示する距離と方向ウィジェット、3D マップで計測が可能な計測ウィジェットなどの新しいウィジェットが追加されました。
注)バージョンアップされた内容を確実にご利用いただくために、お使いの Web ブラウザーのキャッシュ(インターネット一時ファイル)を削除してください。主な Web ブラウザーのキャッシュ削除方法については、以下のリンク先をご参照ください。
新機能の詳細につきましては、ArcGIS Online ヘルプをご参照ください。
■ 関連リンク
・ArcGIS Online 製品ページ
・ArcGIS Online ヘルプ