ArcGIS Runtime SDK (Android/iOS/.NET) の最新バージョン 100.4.0 を 11 月 29 日に国内リリースしました。
各 SDK (Android/iOS/.NET) 共通のアップデート内容
KML のサポート
2D/3D の両方で KML コンテンツを読み込んで表示できます。 KML および KMZ ファイルは、ローカル ディスク上または Web 上にあるコンテンツを利用できます。バージョン 100.4.0 では、以下のような機能がサポートされています。
- プレイスマーク(ポイント、ライン、ポリゴン)、ラベル、3D モデル
- グラウンド オーバーレイ、画面オーバーレイ
- ネットワーク リンク(自動更新間隔をサポート)
- 時間によるフィルター
- プレイスマークの属性表示
100.4.0 では、KML コンテンツの表示のみに対応しています。今後のバージョンでデータの編集にも対応する予定です。
MrSID のサポート
MrSID(マルチ解像度シームレス画像データベース)は、高い圧縮率と大量のデータへの高速アクセスを可能にするラスター フォーマットです。2D と 3D の両方でラスター レイヤーを使用して MrSID(第2/3/4世代)のデータを表示し、ラスター解析機能を使用できます。
ArcGIS Runtime SDK for Android 固有の項目
廃止予定のメソッド
Android では廃止予定のメソッドがいくつか挙げられています。これらのメソッドは本バージョンでは使用可能ですが、コーディング時に呼び出すと取り消し線が表示されます。代替となるメソッドが示されていますので是非ご検討ください。
ArcGIS Runtime SDK for .NET 固有の項目
ローカルサーバー※
ArcGIS Runtime Local Server SDK バージョン 100.4.0 のリリースはありません。ArcGIS Runtime SDK for .NET バージョン 100.4.0 でローカル サーバーを利用される場合は、ArcGIS Runtime Local Server SDK バージョン 100.3.0 をご利用ください。
※ ArcGIS Runtime SDK for .NET で利用可能なオプション コンポーネントです。オフライン環境でジオプロセシング タスクを実行できる機能等を提供します。
本記事では主要な項目についてご紹介しましたが、各 SDK の詳細な情報は下記のリリース ノート(英語)をご覧ください。
また、ArcGIS Runtime SDK for .NET の ToolKit が GitHub で公開されています。地図アプリによく使われるスケールバー、凡例、レイヤー リスト、属性テーブル、計測ツールなどの機能が UI 込みで提供されているため、地図アプリ開発を簡素化できます。
Toolkit はサポート対象外ではありますが、オープンソースのためコードをダウンロード・改修してお使いいただくことも可能です。是非、開発にお役立てください。
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