ArcGIS API for JavaScript の最新バージョン 4.13 およびバージョン 3.30 の国内サポートを開始しました。以下では、バージョン 4.13 の主な新機能・機能拡張をご紹介します。
■バージョン 4.13
スワイプ ウィジェット
新しく追加されたスワイプ ウィジェットは、2D マップの上に複数のレイヤーを重ねて表示し、レイヤーを横または縦方向にスワイプして、2 つのレイヤーを簡単に比較することができます。たとえば、航空写真などを重ねて自然災害の前後の状態を比較したり、現在と過去の地形を比較したりできます。
古地図(「今昔マップ」より)と現在の地図をスワイプで比較
サンプルアプリケーション (横のスワイプ)
サンプルアプリケーション (縦のスワイプ)
3D レンダリングの改善
3D モデルの視覚的な品質が向上しました。新しいライティングとシェーディング モデルの導入により建物のコントラストをより鮮明に表示できます。また、glTF モデルのガラスや金属表面の反射表示が追加され、材質の特性を表現できるようになっています。
辞書レンダラー
辞書レンダラー (ベータ) を使用すると、複数の属性値に基づいてシンボルを設定でき、1 つのフィーチャに対して複数のシンボルやテキストを組み合わせてレイヤー上で表現できます。
たとえば、レストランのジャンル、価格帯、営業時間などの情報をシンボルで表現できるようになります。
アメリカの代替エネルギー スタンドのスタンド名、エネルギー種別、コネクタ種別等をシンボルで表現
計測ウィジェット
これまでは 2D と 3D 用にそれぞれ距離・面積計測用のウィジェットが提供されていましたが、新しい計測ウィジェットは 2D と 3D の両方で使用できます。2D と 3D 表示を切り替えて利用するようなアプリを開発する際に便利なウィジェットです。
パフォーマンスの向上
バージョン 4.x では継続してパフォーマンス改善の取り組みが行われています。4.13 では、ベクター タイル レイヤーの描画パフォーマンスの向上やネットワーク リクエスト量の削減、シーン レイヤーのロード速度の向上、大量のラインとポリゴンを持つフィーチャ レイヤーの描画パフォーマンスの向上などが行われています。
その他の機能追加・拡張の詳細については、以下の新機能ページも併せてご覧ください。
・バージョン 4.13 新機能 (ESRIジャパン / 米国 Esri 社)
・バージョン 3.30 新機能 (ESRIジャパン / 米国 Esri 社)
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト:
・ArcGIS API for JavaScript
米国 Esri 社 Web サイト:
・ArcGIS API for JavaScript (バージョン 4.13)
・ArcGIS API for JavaScript (バージョン 3.30)