2020 年 3 月 27 日に、現地調査アプリである Collector for ArcGIS (Android) 20.1.0 (以下、Collector) が、より使いやすい機能とデザインに一新されてリリースされました。今回のリリースでは、2019 年 3 月にリリースされた iOS 版に続き、ユーザーからの改善要望を多く取り入れた機能を実装して進化版としてリリースされました。
従来提供していた Collector は「Collector Classic」という名称に変更され、引き続きご利用いただくことができます。同じ端末内に共存できますので、早速新しい Collector をダウンロードいただき、最新版の使いやすさを体感ください。進化版 Collector と Collector Classic はアイコンが少し異なります。
※進化版 Collector でサポートされる OS は Android OS 5.0 以上です。予めご了承ください。
以下、実装された主な機能をご紹介します。
ユーザー インターフェイスの刷新、改善
ユーザー インターフェイスが刷新され、シンプルかつ便利なデザインに最新化されました。既存の機能も、より使いやすく改善されています。
起動画面
デザインが大きく変わり、スタイリッシュになりました。[サイン イン: ArcGIS Online/ArcGIS Enterprise] のボタンが大きく表示され、ボタンを押すとサイン インの画面に移動します。
マップ一覧
各マップ カードの大きさが最適化され、複数のマップがあっても最小限のスクロールでマップを探すことができます。もちろん、キーワード検索で絞り込み表示をすることも可能です。
マップ表示
マップ上で利用できるさまざまな機能は各ボタンに収納され、マップをより大きく表示できるようになりました。また、ベクター タイル ベースマップ、ラベル、ヒートマップ等の表示に対応し、地図を回転することもできるようになりました。
入力方法の改善
マップの中心にあるカーソルに入力したい位置を合わせてポイントやラインなどの頂点を入力する方法に変更されました。また、結果の入力画面とマップを切り替えずに、スライド パネルを移動して、マップへの入力、結果の入力が行えるようになりました。
写真やファイルの添付も 1 タップで操作でき、バーコードの読み取りにも対応しました。
オフライン エリアのダウンロード
iOSに続いて、Web マップで定義されているオフライン エリアのダウンロードに対応しました。
また、モバイル作業者が Collector 上で、任意の範囲をオフラインで使えるようにマップをダウンロードする機能も引き続きご利用いただけます。
Z 値の取得に対応
Z 値を格納できるレイヤーをマップに追加すると、GPS から取得した標高の値を格納できるようになりました。
新機能の詳細につきましては、Collector for ArcGIS ヘルプをご参照ください。
今後の予定
iOS 版に引き続き、複数フィーチャの一括編集や、スナップ、位置の平均化や 95% の信頼度の設定の実装が予定されています。今後の Collector Android 版もぜひ、ご期待ください!
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