2021 年 9 月 22 日に、クラウド GIS である ArcGIS Online がアップデートされました。主な機能追加・機能改善の内容をご紹介します。
目次
Map Viewer
新しい Map Viewer に以下の機能が追加されました。
効果
レイヤーに、ぼかしや影などの効果を適用できるようになりました。レイヤーの元のスタイルを変更することなく、新しいフィーチャを強調したり、印象的なマップを作成したりすることができます。効果は操作レイヤーだけでなく、ベースマップにも適用できます。さまざまな効果の例は米国 Esri のブログ記事「Effects in Map Viewer」をご参照ください。
チャート
チャートの種類にライン チャートが追加されました。時間や距離などの連続した範囲の変化を視覚化することができます。
フィーチャの表示順序
レイヤーのプロパティからフィーチャの表示順序を変更できるようになりました。任意の数値または日付フィールドを指定してソートできます。以下の例は、最近の地震レイヤーを、デフォルトのデータ順 (左)、最新 (中央)、最大マグニチュード (右) で並べ替えたものです。
OGC レイヤーの機能拡張
WFS、WMS、WMTS などの OGC レイヤーを追加、設定、保存できるようになりました。OGC レイヤーに対してもレイヤー効果やブレンド モードを設定することができます。
Scene Viewer
地理座標系のローカル シーンを作成できるようになりました。Web メルカトルのベースマップや標高レイヤーと重ね合わせて利用することもできます。また、シーンの範囲をクリップできるようになりました。クリップすると、レンダリング量が少なくなるため、パフォーマンスが向上します。また、地中のフィーチャが地面で隠されないため、地中の特徴が分かりやすくなります。
ArcGIS Instant Apps
次世代の Web マッピング アプリである ArcGIS Instant Apps では、Map Viewer、コンテンツ ページおよびマップ アイテム ページから直接、直感的でインタラクティブな Web アプリを作成できます。
本アップデートでは、以下の 2 つの新しいアプリが追加されました。
基本
凡例やブックマークなど、マップやシーンを紹介するための標準的なツールがすべて含まれています。このアプリを使用して、マップの表示や操作を簡単に行うことができます。
サイドバー
サイド パネルにポップアップ、編集、フィルタリングなどの機能が搭載されたアプリを作成できます。
ArcGIS Dashboards
ダッシュボード内のデータをダウンロード可能にするオプションが追加されました。
ArcGIS Experience Builder
以下の 3 つの新しいウィジェットが追加されました。
検索ウィジェット
特定のレイヤーやロケーターに基づいて場所を検索できます。
方向付き画像ウィジェット
さまざまな角度から撮影された画像を操作して視覚化することができます。
編集ウィジェット (ベータ版)
属性やジオメトリの編集ができます。
グループ
注目のコンテンツ ギャラリーを作成することで、グループ内の重要なコンテンツを強調できるようになりました。アイテム カードをドラッグ&ドロップして表示順を変更することもできます。
組織の管理
レポート
組織の管理者は、日、週、月などの間隔で管理レポートをスケジュールすることができるようになりました。
ホーム ページ
2020 年 7 月より前に作成された組織で、新しいホーム ページに移行していない場合、管理者アカウントでサイン インすると、新しいホーム ページ構成に移行する案内が表示されます。
新しいホーム ページ エディターを使用すると、アクセシビリティ要件を満たし、デバイスの種類を問わず適切に表示される最新のホーム ページを簡単に構築できます。新しいホーム ページ エディターについてはブログ記事「ArcGIS Online 組織サイトの新しいホーム ページへの移行はお済みですか?」をご参照ください。
その他の新機能はヘルプをご参照ください。
注) バージョンアップされた内容を確実にご利用いただくために、お使いの Web ブラウザーのキャッシュ (インターネット一時ファイル) を削除してください。主な Web ブラウザーのキャッシュ削除方法については、以下のリンク先をご参照ください。