My Esri をご利用いただきありがとうございます。以前の記事では、My Esri についてご紹介しました。このブログ記事では、My Esri に登録する際に必要となる Esri アカウントについて少し掘り下げてご紹介します。初めて My Esri をご利用される方は、はじめに My Esri 利用手順 をご覧ください。
目次
Esri アカウントとは？
Esri アカウントは、米国 Esri 社が提供するサービスをご利用いただくために必要なアカウントです。My Esri のご利用以外にも、 Esri Academy のコースを受講したり、ArcGIS Ideas や各 ArcGIS 製品について世界のユーザー同士のコミュニケーションの場である Esri Community にコメントを書いたり、様々な Esri のリソースにアクセスして参加する場合に必要になります。
今回は、Esri アカウントの以下の 2 つの タイプについてご紹介します。
ArcGIS 個人向けアカウント (ArcGIS Online Public Accounts) ※無償
ArcGIS 個人向けアカウントは、個人として My Esri や Esri Community など Esri 社 が提供する様々なリソースにアクセスできる無償のアカウントです。また一部機能は限られますが、無償プランの ArcGIS Online サイトにサイン インし Esri 社や他のユーザーが一般公開したアイテムにアクセスしたり、自分のアイテムを一般公開したりすることもできるアカウントです。
ArcGIS 個人アカウントを作成後、以下の図 1 のフローに沿って所属する組織に My Esri 上で接続/招待されることで、黄色の枠内の My Esri のサービスをご利用いただけます。
ArcGIS 組織アカウント (Organizational Accounts) ※有償
ArcGIS 組織アカウントは、有償プランの ArcGIS Online 組織サイトにサイン インするための有償アカウントです。ArcGIS Online 組織サイトのアイテムにアクセスして Web マップを作成したり ArcGIS Pro で解析を行い、組織内でアイテムを共有したりするために必要になります。
ArcGIS 組織アカウントが [Esri アクセスの有効化] に設定された場合※、以下の図 1 のフローに沿って My Esri 上の組織に接続/招待されることで、黄色の枠内の My Esri のサービスをご利用いただけます。
※ArcGIS Online 組織サイトの管理者の方が、ArcGIS Online 組織にサインインし、[組織] → [メンバー] → メンバーの名前の一番右側の […] をクリック → [Esri アクセスの有効化] をクリックします。
図1. Esri アカウント別 My Esri に接続までの流れ
組織向けアカウントの場合、 図 1 のフローを行うことで ArcGIS Online 組織サイトと My Esri にサイン インする際に同じ Esri アカウントを使用することができます。My Esri に組織向けアカウントではなく、個人向けアカウントを登録した場合は、My Esri 用の Esri アカウント、ArcGIS Online 組織サイトのアカウントを分けて管理することができます。
米国 Esri 社のサービスをご利用する際に登録するアカウント タイプついては、アカウント | Esri プライバシー方針をご覧ください。
どちらの Esri アカウントを使って My Esri にサイン インしているか？
My Esri にサイン インしているアカウントが、個人向けアカウントなのか組織アカウントなのかわからなくなってしまった場合、是非 Web ブラウザーから ArcGIS Online (www.arcgis.com) へサイン インし、サインイン後の URL をご確認ください。どちらも ArcGIS Online にサインインすることはできますが、以下のようにアクセス先が組織サイトか個人向けサイトかによって URL が違います。
- ArcGIS Online 組織アカウントの場合:
www.<組織サイトのショートネーム>.maps.arcgis.com/home/index.html - 無償プランの個人アカウントの場合:
www.arcgis.com/home/index.html
個人向けアカウントを組織向けアカウントへ変換できる？
既に個人向けアカウントを所有している場合、新規に組織向けアカウントを作成する際に以下の手順で、組織向けアカウントへ変換することもできます。
【新規で ArcGIS Online 組織サイトを構築する場合】
ArcGIS Online を利用開始するためのサブスクリプション有効化 URLをクリック後、[①組織のサブスクリプションのアクティブ化] で [既存の ArcGIS 個人向けアカウントを移行] にチェックを入れ、手順を進めます。
【既に ArcGIS Online 組織サイトを構築されている場合】
ArcGIS Online 組織サイトの [管理者] ロールをお持ちの方に [メンバーの招待] 時に [メンバーが任意のアカウントを使用して加入するよう招待] を行うよう依頼します。招待メールを受信後、[ArcGIS 個人向けアカウントの変換] を選択し、所有されているアカウントでサイン インします。
Esri アカウントのユーザー名を変更したい、Esri アカウント自体を削除したい
どちらのタイプの Esri アカウントでも、ユーザー名は一意である必要があり、後からユーザー名を変更することはできません。アカウントを削除したい場合は、各アカウント タイプごとに以下の手順を行ってください。
- ArcGIS Online 組織アカウントの場合：ArcGIS Online 組織サイトの管理者にご相談下さい。
- 無償プランの個人向けアカウントの場合：My Esri 上で行います。 My Esri にログインし、[その他を検索しますか？] → [マイ アカウントの削除] をクリック → [操作を選択してください] からご希望の操作を選択します。[削除するアカウント (ユーザー名) ] に削除を希望するアカウントのユーザー名を入力します。送信後、1 営業日程度で、送信元: Accounts <Accounts@esri.com> より、アカウントの削除が完了した旨のメールが届きます。
組織固有のログイン アカウントやソーシャル アカウントで ArcGIS Online 組織サイトや My Esri にサインインできる？
少し話が逸れてしまいますが、ArcGIS Online 組織サイトの管理者が、以下のヘルプ手順や GitHub で公開されている手順で SAML ログイン設定を行い、ユーザーを組織への招待または自動で追加するように設定すると、ArcGIS Online 組織サイトに 組織固有のログイン アカウントでサイン インすることができます。ArcGIS Online 組織サイトに招待・追加後、組織の管理者が [Esri アクセスの有効化] に設定することで、My Esri にもサインインすることができます。
- SAML ログインの設定—ArcGIS Online ヘルプ | ドキュメント
- GitHub – EsriJapan/arcgis-saml-samples: SAML (Security Assertion Markup Language) 2.0
※ArcGIS Online の組織サイトの既存ユーザー (ArcGIS Online を認証基盤として利用している) に対して、ID プロバイダー のユーザーを紐づけることはできません。
また、ArcGIS Online 組織サイト上で、管理者が組織への招待方法および組織のセキュリティ設定することで、ソーシャルログイン (GitHub、Facebook、Googleなど) を使用しても ArcGIS 組織サイトにサイン インすることもできます。個人向けアカウントの場合、新規に Esri アカウント作成する際に各自の GitHub、Facebook、Google、または Apple ログインを選択して作成します。個人向けアカウントを作成後、各自のソーシャル ログインを使用してサイン インします。
My Esri と ArcGIS Online とは違うサイト？
最後にアカウントのサインイン先である My Esri とArcGIS Online サイトについて簡単にご紹介します。よくMy Esri と比較される ArcGIS Online ですが、My Esri とは役割が異なる別のサイトです。My Esri と ArcGIS Online は、異なるサイトであるため、各サイトの管理者はサイトごとにユーザーを招待する必要があります。
※My Esri は、Esri 社との契約に基づき、Esri 顧客 ID 単位で管理されます。一方で、ArcGIS Online 組織サイトは、組織でご購入いただいた ArcGIS Online のサブスクリプション ID 単位で管理されます。
今後の My Esri について
My Esri はよりお客様が使い易くなるサイトを目指し今年大規模なアップデートを実施予定です。詳細が分かり次第、随時ブログでお伝えしていきたいと思います。まだまだ My Esri についてお伝えしたいことがありますので、次回もお付き合いいただければと思います！
以下、My Esri エクスペリエンス (ベータ版) をお客様ご自身で操作をお試しいただけます。
今回ご紹介した Esri アカウントついて、アカウントに関する FAQ もぜひご覧ください。