ArcGIS の現地調査アプリの ArcGIS Field Maps、ArcGIS Survey123、ArcGIS QuickCapture で利用できる位置の共有機能のライセンスが、2026 年 11 月の ArcGIS Online のアップデートで変更される予定です。本記事では、これらの現地調査アプリの位置の共有機能のライセンス変更点についてご説明します。
※本記事は米国 Esri 社のブログ記事「Location Sharing Licensing Changes in ArcGIS」を、ESRIジャパン株式会社で翻訳、および加筆修正したものです。
位置の共有機能とは
位置の共有機能では、最新位置 (Last Known Location: LKL) と位置の履歴 (トラック) の 2 種類の情報を取得することができます。
最新位置
最新位置は、Last Known Location (LKL: 最後に確認された位置) とも呼ばれ、現場の作業員などが持つデバイスから報告された最新の位置情報を示します。各ユーザーごとに単一のポイントとして保存され、現地調査において作業員の位置をリアルタイムで確認したり、新しいタスクに最も近い作業員を探すことや、人員配置を確認することなどに使用できます。
位置の履歴
位置の履歴は、トラックとも呼ばれ、現場の作業員などの各ユーザーの 1 日の移動履歴を記録します。この情報は、作業実績の証明や、現場や検査場所訪問の確認やカバー範囲の把握、インシデント発生時の検証などに使用できます。
新しいライセンスの変更点
現在、位置の共有機能は、Mobile Worker ユーザー タイプ、または他のユーザー タイプに Location Sharing ユーザー タイプ エクステンションを追加することで利用可能です。ライセンス変更後は、位置の共有機能が各ユーザー タイプに含まれるようになります。ただし、Viewer と Contributor ユーザー タイプでは、位置履歴の共有機能は提供されません。
変更前
| 機能 | Viewer | Contributor | Mobile Worker | Creator | Professional | Professional Plus |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最新位置の 共有 | △ | △ | 〇 | △ | △ | △ |
| 位置の履歴の 共有 | △ | △ | 〇 | △ | △ | △ |
△: ArcGIS Location Sharing ユーザー タイプ エクステンションが必要
変更後
| 機能 | Viewer | Contributor | Mobile Worker | Creator | Professional | Professional Plus |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最新位置の 共有 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 位置の履歴 の共有 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
この変更により、より多くのユーザーが、現地調査アプリの位置の共有機能を利用できるようになります。
ライセンス変更に伴う注意点
位置の共有機能に関する権限は、ArcGIS Online の 2026 年 11 月のアップデートでデフォルト ロールに新しく追加される予定です。そのため、組織のユーザーにデフォルト ロールを割り当て、組織エクステンションの位置情報の共有が有効になっている場合、それぞれの現地調査アプリで位置情報の共有機能を利用できるようになります。
一方、組織のユーザーにカスタム ロールを割り当てている場合、位置の共有機能を利用したい際は、新しく追加される位置の共有機能の権限を、組織の管理者が既存のカスタムロールに追加する必要があります。
ストレージとクレジット
ArcGIS Online では、2026 年 11 月のアップデート後、最新位置の保存、および位置の履歴の保存に、フィーチャ ストレージの使用と同様のクレジットが消費 (1 か月あたり 10 MB ごとに 2.4 クレジット ※1 時間単位で計算) される予定です。
おわりに
今回のライセンス変更により、Mobile Worker 以外のユーザータイプでも、Location Sharing ユーザー タイプ エクステンションを追加することなく、位置の共有機能を利用できるようになります。これにより、より多くのユーザーが最新位置を共有したり、実際に移動したルートを記録したりできるようになります。
お客様の環境で必要な対応をご確認いただき、新しいライセンスで位置の共有機能をご活用ください。
