ArcGIS Pro 3.8 からの製品ライフ サイクル変更について

アイキャッチ画像 (ArcGIS Pro)

ArcGIS Pro 3.8 (2026 年冬頃リリース予定) より、ArcGIS Pro の製品ライフ サイクルが変更されます。本記事では、ArcGIS Pro に新たに適用される長期サポート リリース (LTS) と短期サポート リリース (STS) の考え方や、今後のアップグレード計画における確認ポイントを紹介します。

※本記事は、米国 Esri 社のブログ記事「Update to ArcGIS Pro Product Life Cycle」を、ESRIジャパン株式会社にて翻訳および加筆修正したものです。

主な変更点

ArcGIS Pro 3.8 以降、ArcGIS Pro のリリースは、長期サポート リリース (LTS) と 短期サポート リリース (STS) のリリース体系に整理されます。

  • 長期サポート リリース (LTS):約 2 年間サポート
  • 短期サポート リリース (STS):約 1 年間サポート
  • サポート期間中はパッチ提供の対象
  • ArcGIS Pro 3.7 以前の製品ライフ サイクルは変更なし

また、従来の「開発終了」フェーズは「延長サポート」フェーズへ変更されます。
これまで開発終了フェーズでは、Q&A サポートは提供されていたものの、パッチは提供されていませんでした。そのため、利用者にとってはサポートの範囲が分かりにくい場合がありました。
一方、ArcGIS Pro 3.8 以降の延長サポート フェーズでは、この期間中もパッチ提供の対象となります。これにより、サポート対象バージョンではサポート期間を通じて品質改善やセキュリティ更新のためのパッチを受け取ることができます。
なお、延長サポート フェーズに移行したバージョンについては、新しい OS や .NET などの動作環境に対する認定は行われません。そのため、新しい環境で利用できる場合もありますが、互換性や動作は保証されません。詳細は「動作環境ポリシー - サポート ポリシー」をご参照ください。

ArcGIS Enterprise との整合性向上


長期サポート リリース (LTS) と短期サポート リリース (STS) の考え方は ArcGIS Enterprise と共通になります。リリース時期については、以下の通りです。

  • 長期サポート リリース (LTS) :毎年第 2 四半期 (5 ~ 6 月頃)
  • 短期サポート リリース (STS) :毎年第 4 四半期 (10 ~ 11 月頃)

今後のアップグレード計画のポイント

年に 1 回以上 ArcGIS Pro をアップグレードしている場合、実質的な影響はほとんどありません。引き続き最新のパッチやサポートを利用できます。
一方、長期間同じバージョンを利用している組織では、長期サポート リリース (LTS) を利用することで、より計画的な運用やアップグレードを行いやすくなります。なお、ArcGIS Pro 3.8 は短期サポート リリース (STS) として提供され、次の長期サポート リリース (LTS) は ArcGIS Pro 3.9 となる予定です。
また、今後は LTS と STS リリースでサポート期間が異なるため、バージョン番号の新旧とサポート期間が必ずしも一致しない場合があります。そのため、STS リリースは LTS リリースよりも先にリタイアとなる場合があります。ドキュメント作成や運用計画を検討する際は、バージョン番号だけでなく、LTS/STS の区分やサポート期間もあわせて確認することをお勧めします。

おわりに

今回の変更により、ArcGIS Pro のサポート期間と更新タイミングがこれまで以上に分かりやすくなります。利用中のバージョンや更新サイクルを確認し、今後のアップグレード計画にお役立てください。

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