何が違うの?気象オンラインサービス(ゲヒルン版)に更新版レイヤーを追加!

2023 年 9 月 1 日 に、防災気象情報をリアルタイムに提供する ESRIジャパン データコンテンツ Online Suite 気象オンラインサービス(ゲヒルン版)(以下、「気象オンライン ゲヒルン版」)に更新版の地震・台風関連レイヤーを追加しました。本ブログでは、更新版レイヤーの改善点を中心にご紹介します。

気象オンライン ゲヒルン版とは?

ESRIジャパン データコンテンツ Online Suite として配信されるサービスであり、気象庁による各種防災気象情報をゲヒルン株式会社から提供を受け、ArcGIS で解析できる形式で配信するサービスです。データ変換することなく、防災気象情報を ArcGIS 上ですぐにご利用いただけます。また、地方公共団体様向けには特別価格で提供する「地方公共団体版」も提供しています。

気象オンライン ゲヒルン版で提供されるデータの一例。詳細なリストは製品ページをご確認ください。

更新版レイヤーの改善点

1. データ提供までのタイムラグの削減

従来のレイヤーは5分ごとなど、一定時間ごとに定期的にデータ処理を行っていたため、データを提供するまで多少のタイムラグが発生していました。更新版レイヤーでは、新しいデータが格納され次第、処理を開始する方式に変更したため、データ提供までのタイムラグを削減させています。

また、地震情報の場合、地震発生後に以下の情報が順に発表されますが、データ提供までのタイムラグ削減により、従来は震源・震度情報がそろうまで配信を行っていませんでしたが、震度速報から配信できるように改善しています。(参考

  • 震度速報(約1分半後)
  • 震源に関する情報(約3分後)
  • 震源・震度情報(約5分後)

2. 時刻フィールドの統一

従来、異なるアプリケーションからの利用に対応するため UTC(協定世界時)と JST(日本標準時)を格納した複数の時刻フィールドを保持していました。更新版レイヤーでは、各レイヤーに優先タイムゾーンを設定することで単一の時刻フィールドで、各アプリケーション上で JST (日本標準時) のみを表示できるようになりました。

3. タイムスライダーに対応

地震関連レイヤーについて時間対応を有効化し、タイムスライダーを利用できるようにしました。

地震関連情報をタイムスライダーで表示した例

既存レイヤーの対応について

時刻フィールドの統一の影響により、更新版レイヤーは既存レイヤーと異なるスキーマを保持しています。そのため、更新版レイヤーを「追加」する対応を取りました。既存レイヤーには、名称に「Classic」を付与して、当面の間、並行稼働を実施いたします。将来的には廃止する予定ですが、時期については決まり次第、改めてお知らせいたします。

今後、他のレイヤーについても、同様の改善を施した更新版レイヤーを提供する予定ですので、どうぞご期待ください。

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