ArcGIS Urban で実現する未来の建物と空間設計

アイキャッチ画像 (ArcGIS Urban)

将来の都市開発計画を考える際に、デザインや建物の立地に注目することは重要です。

ArcGIS Urban では、Web ベースで 3D のデジタルツインを使用し、都市計画のシナリオの作成や空間的な影響を評価できます。本ブログでは、ArcGIS Urban の 2024 年 6 月アップデートの項目に沿って、効率的な建物の作成、建物の空間設計についてご紹介します。

建物の空間描画

建物空間の描画機能が向上しました。これまでの描画方法での平行などの基本的な情報のみの表示に加え、ポップアップで描画する空間の面積や距離、ノードの情報を表示できるようになりました。これにより、描画時に計画のイメージを数値で可視化でき、地表被覆の影響と使用の計算を正確に行うことができます。

区画への空間用途タイプの適用

建物やサーフェスに割り当てることができる空間用途タイプを、区画にも適用することができるようになりました。区画全体に公園や広場、住居スペースなどのタイプを適用することができ、より詳細かつ正確に都市計画をデザインすることができます。

標高レイヤーのサポート強化

プランのシナリオでカスタム標高レイヤーがサポートされました。計画予定地で切り土や盛り土による標高の変更が予定されている場合、カスタム標高レイヤーを使用することで、変更後の標高を基に都市開発計画を作成できます。また、シナリオを切り替えることで、さまざまな標高パターンを使用した都市計画を比較することもできます。

適合性モデルでのサブレイヤー利用

[区画の適合性] ツールでは、たとえば各区画が住居、学校、広場に適した場所であるかを評価することができます。条件に設定済みの区画プロパティや外部レイヤーを利用して区画の分類を自動的に行うことができます。

新たに、条件の設定で、外部レイヤーのサブレイヤーがサポートされました。複数のフィーチャ レイヤーで切り替えを行うことなく、サブレイヤーで簡単に切り替えることができます。


建物の作成や建物の空間設計は都市計画では必要不可欠な要素です。今回ご紹介した機能を利用した都市の計画を ArcGIS Urban で実現してみてはいかがでしょうか。

その他の新機能については、リリース ノートをご参照ください。また、操作に関する不明点やチュートリアルについては、リソースをご参照ください

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