本ブログでは、3D 対応 GIS フリー ビューアーである ArcGIS Earth およびそのモバイル製品である ArcGIS Earth Mobile の最新バージョンのアップデート内容から、特に便利な機能をご紹介します。本製品は、国内サポート非対応製品ですが、日本語にも対応しています。インストールは無料ですので、ぜひお試しください。
目次
デスクトップ向け ArcGIS Earth
まずは、デスクトップ製品の ArcGIS Earth 2.3 の便利な新機能についてご紹介します。
ArcGIS Survey123 との統合
ArcGIS Earth が ArcGIS Survey123 と統合され、アプリ内で直接調査レコードを管理・操作できるようになりました。ArcGIS Earth に追加した Survery123 フォームを入力する際に、既存のレイヤー内のフィーチャを選択し、その形状や属性をレコードに利用できます。新たに作図する際には航空写真やその他のデータセットをグローブ上に表示して重ね合わせるように作図することで、調査対象物を正確な形状で記録することができます。
指定地点のリバース ジオコーディング (住所情報の表示)
新たな機能として、[この場所の情報] が追加されました。任意の地点を右クリックして [この場所の情報] を選択するだけでリバース ジオコーディングが実行され、その場所の住所や座標の情報を表示することができます。この結果をポイント データとして保存できるほか、ルート案内の取得にも利用できます。
3D データへの空間フィルターの適用
複数の対象地域ポリゴンを作図し、その範囲だけの 3D データを表示/非表示にできます。また、個別のフィーチャを選択して非表示にすることも可能です。
ArcGIS Earth Mobile
続いて、ArcGIS Earth Mobile 2.3 の便利な新機能をご紹介します。
3D モデルのサポート
モバイル アプリ内で COLLADA (.dae) ファイルの表示が可能になりました。建造物や自動車など複雑な形状のものをグローブ上に配置し確認できるようになりました。
ツアーのエクスポート
ツアーを KMZ 形式でエクスポートし、簡単に共有できるようになりました。ローカル ファイルとして出力できるほか、ポータルにアップロードすることも可能です。その KMZ ファイルをインポートすることで、ポイント データとしてグローブ上に表示することができます。
おわりに
今回は、ArcGIS Earth / ArcGIS Earth Mobile 最新バージョン 2.3 の新機能のうち、便利な機能をピックアップしてご紹介いたしました。すべての新機能やその詳細については、各ヘルプの新機能ページをご参照ください。
ArcGIS Earth は ArcGIS Earth 製品ページ (米国 Esri 社サイト) の「ArcGIS Earth のダウンロード」からインストーラーをダウンロードし、インスト―ルできます。
モバイル版の ArcGIS Earth Mobileは App Store または Google Play からダウンロードできます。
便利な新機能が追加された無償のビューアー ArcGIS Earth、ArcGIS Earth Mobile を是非ご活用ください。