人流データ オンライン サービス (KDDI Location Data 版) 来訪人口 (ベータ版) をリリースしました

KDDI 株式会社の au スマートフォンから得られる GPS の位置情報や属性 (性別・年代) 情報をもとにした人流データを配信する Online Suite 人流データ オンライン サービス (KDDI Location Data 版) (以下、人流オンライン) に、この度来訪人口 (ベータ版) を追加しました。これによって、従来の滞在人口が示す「その場所に何人いたか」ということに加え、「その場所にどこから何人来たか」も可視化できるようになりました。なお、現在人流オンラインを契約中のユーザーは、新たな契約をすることなくお使いいただけます。

また、来訪人口 (ベータ版) のリリースに合わせ、ご利用のための手順書もESRIジャパン コーポレート サイトに公開しました。本手順書をご参照いただくことで、来訪人口レイヤーを作成するための方法を学ぶことができます。手順書をご利用の際は、以下のリンクよりダウンロードしてお使いください。

来訪人口 (ベータ版) とは何か

来訪人口 (ベータ版) とは、先に述べた通り「その場所にどこから何人来たか」を示すレイヤーを作成するサービスです。ユーザー自身で区画を設定し、ArcGIS Online に配置されたノートブックを実行すると、設定した区画に来訪した人口を市区町村単位に可視化することができます。平日 / 休日 / 休前日別に最新月から過去 13 か月分の来訪人口と、都道府県名や市区町村名を属性として保持しています。

来訪人口レイヤーの分析例

ここでは、鈴鹿サーキットを例に、来訪人口を比較してみます。第 1 図は 2024 年 3 月の休日に鈴鹿サーキットに来訪した人口を、第 2 図は同年 4 月の休日に鈴鹿サーキットに来訪した人口を表しています。

第 1 図 2024 年 3 月の休日における鈴鹿サーキット来訪人口
注)図中の車のマークは鈴鹿サーキットの位置を表す。
第 2 図 2024 年 4 月の休日における鈴鹿サーキット来訪人口
注)図中の車のマークは鈴鹿サーキットの位置を表す。

3 月は第 2 週に国内最高峰の 4 輪自動車レースであるスーパーフォーミュラの開幕戦や全日本ロードレースが開催されたほか、アマチュアのロードレースやカートレースが開催されました。4 月は第 1 週に世界最高峰の 4 輪自動車レースであるフォーミュラ 1 日本グランプリ(以下、F1)を筆頭に、3 月と同様にアマチュアのロードレースやカートレースが開催されました1

2 つの図を見比べると、3 月よりも 4 月の方が全国から人が集まっていることが分かります。3 月の方が大会数は多いにも関わらずこのような結果になっていることは、F1 がいかに大きな存在であるかを示すものと言えます。

おわりに

このように、来訪人口レイヤーや手順書を活用することで、ある場所で開催されたイベントの集客力や場所自体が持つ魅力なども可視化することができます。また、それ以外にも様々な活用法があると考えられます。

来訪人口 (ベータ版) を是非ご活用ください!

脚注

  1. 鈴鹿サーキット | リザルト 2025 年 1 月 27 日閲覧。 ↩︎

関連リンク

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