目次
はじめに
2025 年 6 月 30 日、ArcGIS Geo Suite 住居レベル住所 2026 をリリースしました。本製品により、ArcGIS Pro や ArcMap 上で以下のジオコーディング ツールをすぐにご利用いただけます。
クラシックロケーター収録終了のお知らせ
ArcMap の製品サポートは 2026 年 2 月 28 日に終了予定です。これに伴い、ArcMap や ArcGIS Pro 2.9 以前で利用可能な「クラシックロケーター」は「ArcGIS Geo Suite 住居レベル住所 2026」をもって収録を終了いたします。今後リリースされる「ArcGIS Geo Suite 住居レベル住所 2027」以降の製品では、ArcGIS Pro 3.0 以降に対応したロケーターのみが収録されます。引き続き本製品をご利用予定の方は、 ArcGIS Pro への移行をご検討ください。
移行に関する詳細は、以下の情報をご参照ください。
本製品の特長
本製品の特長は大きく 3 つあります。
- 建物レベルでの住所検索が可能
本製品は、製品名にあるように住居レベルいわゆる、建物レベルで住所の特定が可能です。 - 住所の表記ゆれにも対応
異体字(例:竜⇔龍、国⇔國 など)や、区切り文字(例:丁目、番地、- 、の、~など)など様々な入力住所の表記ゆれに対応しています。 - ArcGIS Geo Suite 都市地図との高い整合性
同じデータソース(ジオテクノロジーズ株式会社)のため、ArcGIS Geo Suite 都市地図との親和性が高く、背景地図の建物とジオコーディング結果のズレが少ないです。
主なジオコーディングツールのご紹介
住所のジオコーディング
[住所のジオコーディング] ツールと本製品を組み合わせることで、以下のような処理が可能です。
- 大量の住所データをクレジット消費なしで一括可視化
- 独自の属性情報もそのまま ArcGIS 上に表示
- 緯度・経度情報の自動付与
さらに、ジオコーディング時の入力住所に誤りがあり、誤った位置に結果が返ってきた場合、[住所の再照合] ツールを使用することで、ArcGIS 上で正しい位置にすぐに修正することが可能です。
このツールでは、位置だけでなくジオコーディング結果として返された住所情報そのものも修正されるため、元の住所リストを修正して、再ジオコーディングを行う必要がありません。これにより、作業の手間を大幅に削減し、効率的なデータ修正が可能になります。

リバース ジオコーディング
[リバース ジオコード] ツールでは、住所情報を持たないポイントデータに対して、以下のような処理が可能です。
- 住所情報を自動付与
- 付与させる住所のレベルを、ツール側で設定可能

さいごに
本製品は、基本的にはArcMap や ArcGIS Pro でのご利用を想定しておりますが、ArcGIS Enterprise にサービスとして公開を行い、ジオコード サービスとしての利用も可能です。ぜひ、様々な用途で本製品をご利用いただければと思います。