Esri Maps for Office バージョン 2.0.2 をリリースしました

Excel または PowerPoint 内で簡単にマップが作成できるアドイン ソフトウェア、Esri Maps for Office のバージョン 2.0.2 をリリースしました。本バージョンアップに伴い、サポート環境に Office 2013 が追加されました。

01_2_0_2新機能


本記事では、追加された新機能の一部をご紹介します。

バージョン 2.0.2 では、マップ上でフィーチャを選択する機能(以下、「選択機能」)が強化されました。この機能を利用すると、マップ上で空間検索が行えます 。
加えて、検索機能で新たに ArcGIS Online 上に公開されている Web マップの検索が行えるようになり、マップ上に追加できるようになりました。

■選択機能
以下は、2.0.2 での選択機能のダイアログ画面です。選択機能では、起点となるフィーチャを選択し、そのフィーチャから「リング」(直線距離 : キロメートル、メートル、マイル、フィート)、または「到達時間」(自動車での移動時間 : 分)のいずれかの条件を設定することで、条件に合致するフィーチャを選択することができます。

02_[選択] ダイアログ

・指定距離内のフィーチャを選択
ポイントまたはポリゴンを中心として、設定した距離でポリゴンを発生させ、そのポリゴン内に含まれるフィーチャを選択します。例えば、以下のように、ある店舗から半径 2 km 圏内にいる顧客を絞り込むことができます。

03_ポイントからの指定距離内の選択

また、以下の画像は黄色いポリゴンから空間検索を行って周囲のフィーチャを選択した場合です。ポリゴンの外周線から、指定した距離で空間検索を行います 。

04_ポリゴンから指定距離内の選択

 

・指定到達時間(移動時間)内のフィーチャを選択
ポイントを起点として、設定した移動時間内で移動可能な到達圏を作成し、この到達圏に含まれるフィーチャを選択します。到達圏は、自動車で移動する場合のエリアが作成されます。例えば、店舗から 10 分圏内の配送可能エリアにいる顧客を絞り込むことができます。

05_移動時間内での選択

 

※到達圏の作成には、サービス クレジットを消費します。クレジットの消費量については ArcGIS Online の価格ページをご参照ください。

■検索機能
以下は、2.0.2 での検索機能のダイアログ画面です。

06_[検索] ダイアログ

フィーチャに加えて、新たに Web マップの検索も行えるようになったことで、これまでよりも多くのデータをマップ上で利用できるようになりました。 たとえば、組織内で作成したマップを同じ組織内の別のユーザが参照して、新たな差分マップの作成も簡単に行うことができ ます。

07_差分マップ

 

以上のように、Esri Maps for Office バージョン 2.0.2 を利用すると、手軽に空間的な解析を行え、より多くの情報を利用できます。Esri Maps for Office は Esri Maps for Office のダウンロード ページよりダウンロードできます。 

また、Esri Maps for Office をまだ利用されたことがない方は、ArcGIS Online の組織向けプラン 30日間無料トライアル版を利用して、是非これらの機能を体験してみてください。

なお、既に Esri Maps for Office バージョン 1.1 がインストールされている場合は、バージョン 1.1 をアンインストールしてからバージョン 2.0.2 をインストールしてください。

■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト:
Esri Maps for Office
ArcGIS Online

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