Insights for ArcGIS (ArcGIS Online 版および ArcGIS Enterprise 版) バージョン 3.1 をリリースしました。本記事ではバージョン 3.1 での改善点や新機能のほか、ArcGIS Online のライセンス体系変更による留意点についてご紹介いたします。
バージョン 3.1 での改善点、新機能
バージョン 3.1 では主にソフトウェア全体の品質向上が図られました。これには既存の不具合修正のほか、分析操作で生じた問題解決を支援するために、その問題に関する具体的なメッセージが提供されるといった改善なども含まれます。
新機能としては、データ テーブルを [ドッキング] ボタンによりページ下部へドッキングできる機能が追加されました。これにより、固定されたウィンドウとしてデータセットの中身を常に表示し、選択/非選択レコードの詳細確認やフィールド演算などの結果を同時に確認しながら操作を進めることができるため、分析操作をよりスピーディに行えます。
ArcGIS Online のライセンス体系変更による ArcGIS Online 版 Insights の利用に関する留意点
2018 年 12 月 6 日の ArcGIS Online のバージョン アップにより、 ArcGIS Online のライセンス体系が変更になりました。ArcGIS Online にアクセスするためのライセンスである指定ユーザーが、従来の 2 種類の「レベル」 (レベル 1、レベル 2) から、5 種類の「ユーザー タイプ」 (Viewer、Editor、Field Worker、Creator、GIS Professional) へ進化しました。
ArcGIS Online 版 Insights for ArcGIS を利用する上での指定ユーザーの対応
(※表の赤枠で囲われたライセンスのユーザーに Insights for ArcGIS のライセンスを適用可能)
従来は Insights for ArcGIS でマップやチャートの作成・編集・共有を行うユーザーは、指定ユーザー レベル 2 でかつ Insights for ArcGIS の利用ライセンスが適用されたユーザーでした (それ以外のユーザーは共有された成果物の参照のみ可能)。ArcGIS Online の新しいユーザー ライセンス体系では、Insights for ArcGIS のライセンスを適用することができるユーザー タイプは、上表に示すように従来のレベル 2 相当のユーザー タイプである Creator、GIS Professional のユーザーとなります。なお、これまで通りそれ以外のユーザーは共有された成果物の参照のみ可能です。
今回のマイナー バージョン アップでは品質向上が主でしたが、次期バージョンに向け、現在も更なる機能強化のための開発が進んでおります。今後も Insights の成長にご期待ください。
■関連リンク
・Insights for ArcGIS 製品ページ
・Insights for ArcGIS トライアル
・Insights for ArcGIS スタートアップガイド
・ArcGIS Online の新しいライセンス体系: ユーザー タイプ
・ユーザー タイプ別の機能/アプリ比較表