GIS Day in 伊勢 2019 が開催されました!

今年で 3 回目となる GIS Day in 伊勢 2019 が皇學館大学 (三重県伊勢市) にて 8 月 10 日 (土) に開催されました。GIS Day in 伊勢は、2022 年度から始まる高校地理必修化に向けて地理 / GIS をテーマにした講演や講習会が特徴です。


今年は、東京大学 空間情報科学研究センター 小口 高 教授が「地理学と地理情報システム (GIS) の防災科学と防災教育への貢献」と題してご発表されました。GIS の父と呼ばれるロジャー・トムリンソン (Roger Tomlinson) の話から天六ガス爆発事故 (1970 年)、阪神淡路大震災 (1995 年) 発生から復興まで GIS がどのように発展していったかを GIS を知らない方でもわかりやすく講演されました。

午後の部では、以下 3 つの講習会が開催されました。

  1. 自治体・まちづくりコース
  2. 地域が抱える課題や自治体等の業務課題について話し合いながら、GIS を用いて地図を作成したり、分析したりして、GIS を通した課題解決の力を実践的に身につけるコース
  1. 高校地歴コース
  2. 2022 年度からの高校「地理総合」の必修化を念頭におきつつ、GIS の基本的な操作方法、クラウド GIS を利用したフィールドワークや教材作成方法を学習
  1. 防災ワークショップ
  2. 伊勢志摩地域で発生が予想される地震や津波を対象に、被災が想定される地域や避難所等の安全性について、大伴地図と GIS を用いて検討するワークショップ

ESRIジャパンでは、自治体・まちづくりコースを担当し、クラウド GIS である ArcGIS Online を使って、まずは各自がどのような課題があって、それに対してどのようなマップを作成し解析するか考えました。その後、グループに分かれ意見交換し、一つのマップ(主題図)を作成し発表しました。

高校地歴コースの講習の様子

予め伊勢市内のオープンデータを ArcGIS Online 上に格納し、Living Atlas のデータと組み合わせたりして、ショッピングモールのイオンの分布と人口を重ね合わせたり、伊勢神宮以外にも伊勢市内の名所を見て回るにはどのような公共交通機関を使うと便利かなどに着目しマップを作成しました。

イオン難民マップ

内宮への観光集中の分散

伊勢に泊まってもらおう

GIS Day in 伊勢を通して参加された方は、GIS の歴史や、ツールを利用して課題解決をどのようにできるか?など一連の操作を学んでいただきました。

秋以降も各地で GIS Day が開催されます。各開催地 オリジナリティーにあふれたGIS Dayが企画されています。お近くの方は是非参加してみてください。

■関連リンク

「GIS Day in 伊勢 2019」開催概要

ArcGIS Online 製品ページ

授業で使える GIS とは?-高校での地理科目必修化に向けて-

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