ArcGIS Pro 2.6 新機能: 多次元データの新しい表示方法 “ボクセル レイヤー”

ArcGIS Pro 2.6 では、多次元データ (NetCDF データ) の新しい表示方法 “ボクセル レイヤー” が登場しました!

ボクセル レイヤーは、多次元データの 3D ビジュアライゼーション方法で、多次元の空間情報と時間情報を表すことができます。例えば、大気データや海洋データ、地質モデル、または時空間キューブなどをボクセル レイヤーとして表示できます。ボクセル レイヤーとして 3D シーンに追加すると、スライス (断面図) を作成したり、等値面を作成したり、時系列アニメーション表示することができます。

※ 本機能の利用には Advanced ライセンスが必要です。

海洋環境データ

スライス

ボクセル レイヤー上に、垂直方向のスライスと水平方向のスライスの両方を対話的に作成できます。

以下の例では、地質を表すボクセル レイヤーに垂直方向のスライスを追加して、断面図表示しています。

TNO soil: TNO, Geological Survey of the Netherlands

等値面

ボクセル レイヤーの持つ値から等値面を対話的に作成できます。

以下の例では海水温を表すボクセル レイヤーに対して閾値に基づいて等値面を作成しています。

Ocean water temperature – NOAA

時系列アニメーション

時間のディメンションを持つ NetCDF データをボクセル レイヤーとして表示した場合は、時系列アニメーション表示することが可能です。

以下の例は、海水温の変化を時系列アニメーション表示したものです。

Ocean water temperature – NOAA

このように ArcGIS Pro 2.6 では、多次元データを使った新しいビジュアライゼーションを行っていただけます。

手元に NetCDF データがないという方は、ArcGIS Online において、海洋環境データをダウンロードして利用可能です。是非、お試しください!

次回の Pro 2.6 の新機能ブログでは、ラスターとイメージに関する新機能をご紹介します。

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